隠れた郷土の遺産、石段の魅力をあなたに!
正法寺の位置 | 石段の地形的な位置 |
所在地 埼玉県東松山市岩殿1229 | |
段 数 | 139段[標準] | 磨滅度 | 中程度 |
長 さ | 約119m[長い] 石段部分=54m(45%) 踊場部分=65m(55%) |
方 角 | 南 西 |
高低差 | 約26m[標準] | 石 材 | 天然材(砂岩) 人工材で補修 |
幅 員 | ❶ 3.0~3.3m[広い] ❷ 3.9~7.5m[かなり広い] |
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踏 面 | ❶ 24~48㎝[標準~広い] ❷ 25~30㎝[標準] |
手すり | 有(中央/一部なし) |
蹴上げ | ❶ 13~23㎝[低い~高い] ❷ 18~19㎝[標準] |
併置物 | 山門・灯籠・石碑 |
傾 斜 | ❶ 21~33°[緩い~標準~急] ❷ 33~37°[急] |
築年代 | ? |
踊場数 | 5ヵ所 | 植 栽 | アジサイ・マツ・イチョウなど |
袖 石 | ❶ 有(幅13~19㎝) ❷ 有(幅14~15㎝) |
その他 |
山門前の石段 最初の石段である。二本のポールの間に、石段と山門(仁王門)がのぞいている。山門は重厚で、木製の仁王像が迎えてくれる。運慶の作品。ぜひご覧ください(下段付近)。 |
境内の石段 境内のゆるい斜面にある。3ヵ所に分かれている。段数は、下から5段、9段、3段で合計17段。幅は最大7.5mで、かなり広く風格がある。境内の風景に変化を与えている。 |
アジサイ一輪 石段の踏み面に張り出したアジサイ。両脇に美しいアジサイが多数植えられている。石段の砂岩の渋い表面と、アジサイの瑞々しい花びらのコントラストをお楽しみください(上段付近)。 |
ずれた踏み面 手前の石段が、少し下に傾いている。これでしっかり安定しているので、まったく問題なし。このような微妙な変化が、正法寺の石段の魅力でもある(中段付近)。 |
たわんだ踏み面 石段がきれいなカーブを描き、たわんでいる(黄色の破線)。これも、正法寺の石段の七変化の一つ(中段付近)。 |
せりだした踏み面 石段が前にせり出している。その隙間に泥が溜まり、その上に草が生えている。石段はしっかり固定されている。多彩で楽しい石段である(上段付近)。 |
袖石がある踊り場の石畳 踊り場には、花こう岩(御影石)が敷き詰められて、石畳となっている。幅は1.8m。下の石段から連続して、袖石も設けられている(下~中段付近)。 |
露頭と石仏 本堂の北西側には、崖とそこに安置された石仏が多数ある。崖は白っぽい岩石からできている。凝灰岩である。凝灰岩には、よく見るとこまかいスジ(葉理)がある。 |
重厚な本堂 正法寺は718年(養老2年)に開山。坂上田村麻呂が奥州に向かう際に祈願した。1871年(明治11年)に、火災で焼失し、翌年に、高麗村より移築された。 |
家並みと参詣路 境内の鐘楼付近から、正法寺表参道をのぞむ。参詣路の両側に家並みが続いている。昔の門前市のたたずまいを楽しめる。 |