九死に一生物語~シーラカンスと私を結ぶ二億のおかあさん~

九死に一生物語



  •   本書のタイトルを『九死に一生』という言葉であらわしたように、生物と人類の歴史は、多くの困難と危機、そして苦難に満ちた冒険の連続でした。生物の歴史はこれらの試練をのりこえた奇跡のあゆみともいえるでしょう。まさに九死に一生のドラマが展開されてきました。 • 主人公の女子高校生が描く「ファンタジア」は、それらの一端を表現したものです。ファンタジアですが、科学的事実に裏打ちされた危機であり、冒険です。登場する動物や人類が、何万世代、何百万世代を重ねる過程で、 このような困難に遭遇したのはまちがいがないし、おそらく、実際はそれをこえる苦難の道のりであったと考えています。


  •  著者は高校の理科教師です。 還暦を過ぎた初老の身ですが、17歳の女子高校生になったつもりで書きました。少しムリがあるかな? これは長年あたためてきたテーマです。数年前妹を若くしてガンでなくし、”命”と向き合ったたことが執筆の一つの契機になりました。 • 「いのち」がないがしろにされ、心が痛むことが少なくありません。日常生活にとどまらず、億年単位、百万年単位の歴史に視点をすえて、命を見つめてみました。すでに絶滅した多くの動物や人類に思いを寄せるとき、いま生きていることの幸せを感じます。女子高校生が紡ぐ「ファンタジア」の物語を本書を手に取りお楽しみいただければと思います。

  • 著者紹介   関根一昭。1950年生まれ。埼玉県立秩父高等学校教諭。理科教師で専門は地学。生物、物理、化学も担当してきました。環境問題、原発問題、平和問題などにも取り組んでいます • おもな著書『原爆ドームと産業奨励館の模型をつくろう』(平和文化)、『理系力が高まる痛快ゼミナール』(日本実業出版)、『原爆と原発事故について学ぶ記入式教材集』(平和文化)など11冊。 • おもな論文『国際的な平和教育の実践例と展開方法』(帝塚山学院大学国際理解研究所第28回国際理解論文コンクール国際文化フォーラム賞受賞)などの教育論文。『関東山地の秩父累帯北帯の地質』、『金雲母-燐灰石岩の地質学的記載とその成因』などの地質学論文。




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