隠れた郷土の遺産、石段の魅力をあなたに!
秩父札所32番法性寺の位置 | 石段の地形的な位置 |
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所在地 埼玉県秩父郡小鹿野町般若2661 | |
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段 数 | 201段[多い] A:78段 B:123段 |
磨滅度 | 軽 微 |
長 さ | 約88m[長い] A:石段部分=24m(66%) A:踊場部分=13m(34%) B:石段部分=38m(75%) B:踊場部分=13m(25%) |
方 角 | A:西北西 B:西南西~北~北西 |
高低差 | 約34m[大きい] A:約7m[小さい] B:約27m[標準] |
石 材 | A:天然材(砂岩) B:天然材(砂岩・花こう岩) |
幅 員 | A:1.7~2.8m[標準~広い] B:0.5~2.1m[狭い~標準] |
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踏 面 | A:16~37㎝[狭い~標準] B:21~35㎝[標準] |
手すり | A:有(左側)/一部なし B:なし/一部有(右側) |
蹴上げ | A:12~18㎝[低い~標準] B:2~26㎝[低い~標準~高い] |
併置物 | A:鐘楼門・仁王・石垣・地蔵・庭園・灯篭 B:石碑・墓石・納札所 |
傾 斜 | A:20~32°[低い~標準] B:14~42°[ゆるい~標準~急~かなり急] |
築年代 | ? |
踊場数 | 12ヵ所 | 植 栽 | ツツジ・アオキ・ナンテン・マツ・サルスベリ・ツバキ・ササなど |
袖 石 | A:有(幅12~16㎝)/一部なし B:有(幅12~18㎝)/一部なし |
その他 | オプションルートあり(<データの解説>その他についてを参照) |
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風格のある鐘楼門 札所32番を示す標柱の先には、りっぱな鐘楼門がある。左右には仁王様が立ち、寺を守る。入口に立つと、門越しに石段がのぞく。 |
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苔むした袖石 石段の両側は手入れの行き届いた庭園である。ツツジやサルスベリなどの花に彩られる。袖石や石段の隅を覆う苔は、花と対照がよい(Aの下段付近)。 |
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右手には石積みが迫る 一見お城の石垣風である。上には本堂と庫裡が立つ。石段・石積みの色と花のカラーの対比が妙である(Aの中~上段)。 |
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岩盤に刻まれた石段 法性寺の石段は、上の解説(石段周辺の地質)にも示したように、砂岩の多い地域に作られている。むき出しの砂岩の岩盤(露頭)に、ダイレクトに石段が刻まれている(Bの下段付近)。 |
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木立の中の舞台づくり 観音堂はBの石段の最上部に近いところにある。懸崖造りの観音堂は、周囲の木立とマッチした舞台づくりの足を持つ。舞台に座ると、木立を抜ける風の音が心地よい。 |
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タフォニの成因は? 観音堂の裏手の崖には奇妙な穴が多数みられる。タフォニといわれる。岩の表面から水分が蒸発すると、残された塩類が結晶する。結晶が成長するときに岩の表面を破壊する。風化がすすみ連続的な穴が形成される。 |
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奥の院へは鎖場もあり 奥の院への道は険しいところが多い。中段から上段にかけてはクサリ場が連続する。硬い砂岩からなる地形の特徴である。 |
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絶景のお船岩 お船岩は岩船山のシンボル。岩全体が船のへさきの形をしている。岩の下をのぞき込むと、思わず足がすくむ。それだけに絶景に飽きることがない。 |
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青空に立つお船観音 「船のへさき」に岩船観音が立っている。観音様の背側には手すりがまわされているので、安心して景色を楽しめる。 |
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”恐怖の”大日如来 お船岩の岩船観音の反対側の先に大日如来が祀られている。クサリ場の急登、手すりが一本!絶対に下を見てはいけない。「アイガー北壁」かと思うような怖さである。こんな姿勢でしか写真は撮れない。それほど狭くて危険! |