憲法・平和・人権にもとづいた教育を!


平和・国際教育研究会は、1986年に活動を開始して、30年以上精力的に歩み続けてきました。
平和・国際教育研究会は、国際平和、国際理解および人権の教育に持続的、系統的にとりくむ研究会です。
平和・国際教育研究会は、小・中・高校の教育、および学校外活動、社会教育において、平和と民主主義の教育にとりくみます。
平和・国際教育研究会は、若者たちとともに、9条をもつ日本国憲法を、自分のものとして学び、毎日のくらしの中に活かします。
日本と世界の平和な未来のために、「教え子をふたたび戦場に送るな!」「ノーモア・ヒバクシャ!」「核も戦争もない21世紀を!」の叫びをともに!


憲法・平和・人権にもとづいた教育を!

憲法・平和・人権にもとづいた教育を!

 
  •  平和・国際教育研究会は、毎年各地で全国集会を開催しています。国内ばかりでなく、韓国や中国で開催したこともあります。上の写真は2009年に韓国の済州島で行われた集会時のフィールドワークの一場面です。旧日本軍の戦闘機の格納庫跡を見学しました。
  •  平和・国際教育研究会の全国集会では、現地の歴史や情勢に詳しい方を講師にお迎えして講演会・学習会等を行います。またフィールドワークでは、戦跡を訪ねて歴史を学び、基地問題や原発問題等の現実を直視します。学んだ成果を教育や研究、明日への行動に生かします。
  •  平和・国際教育研究会の全国集会では、総会を行います。活動報告、財政報告、事務局活動、活動方針等について話し合います。
  •  多くの皆様に平和・国際教育研究会にご入会いただき、全国集会でお会いしましょう!
  •  以下に、平和・国際教育研究会の全国集会の軌跡についてまとめましたのでご覧ください。なお一覧表は回数順(年代順)掲載してあり、「写真と資料」では、新しい内容を上に掲載してあります。
  •  平和・国際教育研究会事務局  連絡先/平和文化 〒113-0033 東京都文京区2-23-3 TEL/03-3812-8618 


平和・国際教育研究会全国集会の軌跡
 回 数  開催地  開催年 お も な 内 容
 第1回  埼 玉  1986年3月  第1回目の全国集会は、「平和教育研究・森田塾」として、埼玉県秩父市で開催。当時の明治政府を震撼させた秩父事件の学習とフィールドワーク実施。地学で有名な秩父のフズリナ化石にも親しんだ。研究会の方針討議など。
 第2回  大 阪  1987年1月 1月4日は公開講座として森田俊男さんの講義「臨教審・教育改革について」が行われた。5日は教科と教科外での平和教育の実践報告、高校生の自主活動についての報告と討議が行われた。6日は森田俊男さんから問題提起(沖縄史・沖縄戦・基地問題をどう学ぶか)が行われた。
 第3回  沖 縄  1987年12月 12月26日は沖縄戦の踏査(糸数壕、県立平和祈念資料館など)と宮良ルリさんの証言。27日は安仁屋政昭さんの講義「沖縄戦後史」と高良倉吉さんの講義「沖縄の自然と文化」と実践交流会、夜は黒坂正文さんのコンサート。28日は基地踏査のあと、大城朝助さんの講義「沖縄にみる日米軍事同盟の現段階」と石原昌家さんの講義「沖縄戦」。29日はまとめの集会。
 第4回  長 野  1988年12月 12月27日は山本宣治や高倉テル関係の踏査と森田俊男さんの基調提案。28日は松代大本営跡の見学後、研究会(松本衛士さんの講義「長野における戦前戦後の反戦・平和のたたかい」、青木孝寿さんの講義「戦争末期の政策と松代大本営」、宮下与兵衛さんの講義「高校の学校平和宣言と平和ゼミナールの運動」。29日は坂口光邦さんの講義「長野県における教労・新興教育のたかかい」と分科会での実践報告。
 第5回  広島・山口  1989年12月 12月24日は横路謙次郎さんの講義「核戦争阻止と核兵器廃絶の課題」。25日は岩国基地の踏査と研究会(外山英昭さんの講義「山口における平和教育」、渡辺久丸さんの講義「日米安保条約と日本国憲法」、山根勝さんの講義「戦前山口県の民主主義と平和を求めるたたかい」と森田俊男さんの講演「安保条約と自衛隊をどう教えるか」)
 第6回  高 知  1990年12月 12月27日は自由民権記念館の見学と森田俊男さんの講演「植木枝盛の憲法と国連構想」と分科会、夜は映画「ビキニの海は忘れない」。28日は窪川・幡多地区のフィールドワーク(原発反対運動やビキニ被災船、幸徳秋水の碑など)。28日は平和教育シンポジウム
 第7回 埼 玉  1991年8月 8月17日は森田俊男さんの講演「湾岸戦争とその後ー平和教育に問われたもの」、増田善信さんの講義「湾岸戦争と地球環境」、加藤陽一さんの講義「開発と援助を考える」。18日は平和教育の課題について全体討議。
 第8回  北海道  1992年8月 8月17日は「アイヌの歴史・文化と教育を考える」をテーマに小川隆吉さんの問題提起や森田俊男さんの記念講演「先住民族の権利」。18日は長沼基地見学や朱鞠内で「15年戦争と植民地支配を心に刻む研究交流」として殿平善彦さんやチョンビョンホーさんの報告。19日は朱鞠内踏査と追悼のつどい、松井愈さんの講義「軍事同盟・外国基地のない日本へ」と寺島一男さんの講義「幌延リゾート問題」、分科会と閉会のつどい。
 第9回  広 島  1994年4月 4月1日は横山英さんの講義「侵略戦争とアジア」とドゥジョンファンさんの特別報告「全教組運動の新しい展開方向」。2日は加藤西郷さんの講義「宗教と教育」、宇吹暁さんの講義「被爆体験の戦後50年」、江種祐司さんの被爆体験。3日は原爆フィールドワーク後、公開講座として、映画「渡り川」の上映、キムクワンミンさんの講演、森田俊男さんの講演「新学力観の創造的な克服を」が行われた。
 第10回  京 都  1995年12月 12月26日は公開講座「平和と自由のために!宗教者と教師など対話と連帯を」(信楽峻麿さん、安斎郁郎さん、チョン・ビョンホーさん、加藤西郷さん、高野哲郎さんら)。27日は分科会とフィールドワーク(ユン・ドンジュ詩碑のつどいやオマールさんの墓など)。28日は分科会とまとめの全体会。29日はオプションで山宣を学ぶ。
 第11回  沖 縄  1997年3月 3月26日は南部戦跡をめぐり、27日は「基地と民衆のたたかいに学ぶコース」と「歴史・文化を学ぶコース」にわかれて学習。28日は伊江島を見学、阿波根昌鴻さんのお話を聞き、午後は中部基地を見学。29日はまとめの集会と自由行動
 第12回  韓 国  1998年3月  8月17日から21日までソウル市と光州市を会場として開催された韓国集会は、「日韓平和教育シンポジュウム」として4つの分科会を設けて、日韓の平和教育・歴史教育の実践を交流した。高麗大学の姜萬吉教授が「21世紀 東アジアの平和のために」と題して講演。同時に開催した、日韓高校生交流の旅で、高校生とともに「ナヌムの家」を訪問した。
 第13回  高 知  2000年  8月10日から13日まで、四万十楽舎を会場にして、高知集会を開催した。音楽の魂アタサ氏のシタール演奏の夕べなど、文化的な内容の集会であった。幸徳秋水の墓やタカクラテル所縁の地、平和資料館「草の家」や自由民権記念館やトンボ自然公園などを訪ねるFWも充実した内容であった。
 第14回  広 島  2002年  3月31日と4月1日、広島市の東区民文化センターを会場にして、広島集会を開催した。FWは、平和公園にある原爆ドームの中に入るなど、充実した内容であった。
 第15回  埼 玉  2003年12月 12月20日にさいたま市で開催。林博史さんの講演「法の原則に確信をー裁かれた戦争犯罪」と大谷猛夫さんの報告「拉致問題をどう学習したか」が行われた。
 第16回  広 島  2006年  3月31日と4月1日、広島市中区の原爆資料館を会場にして、平和教育の実践交流を行った。広島市立大学平和研究所の浅井基文所長が、「広島1年生の『平和』についての所感」と題して講演。4月1日には岩国米軍基地のFWを実施した。
 第17回  東 京  2007年12月  12月23日は早稲田奉仕園で「女たちの戦争と平和資料館」見学と館長の西野瑠美子さんの講演、実践報告「文化祭で生徒たちと学んだ『慰安婦問題』」が行われた。24日は全国教育文化会館で研究集会(授業や文化祭などでの平和教育の実践報告と靖国神社フィールドワークが行われた。
 第18回  鹿児島  2008年  鹿児島の会員と歴教協の先生方の協力の下で実施した。初日は、鹿屋市周辺で旧軍の掩体壕などの戦争遺跡及び鹿屋航空基地資料館を、翌日に知覧の特攻平和会館の見学などを行った。旅館では、戦跡フィールドワークの授業などのレポートを中心とした研究集会と交流会を持った。
 第19回 済州島  2009年  8月17日から20日まで、韓国の済州島で世界自然遺産と日本軍の戦跡(地下壕陣地跡・人間魚雷洞窟基地・飛行場跡と平和資料館)、「4・3事件」平和記念館のFWと済州大学の趙誠倫教授の講演、全教組との交流という内容で実施した。
 第20回  秋 田  2010年8月 花岡の地・日中不再戦友好碑を守る会の協力で8月17日から19日まで大館市で開催。17日は奥山昭五さんの講演「中国人強制連行・強制労働・花岡事件とは」や花岡事件の授業実践報告、18日は花岡事件のフィールドワークと研究会(実践報告)。19日は小林多喜二関係のフィールドワークを実施した。
 第21回 愛知・岐阜  2011年  12月23日から25日まで、名古屋で沢田昭二名古屋大学名誉教授の講演と「ピース愛知」の見学、岐阜の杉原千畝記念館と釜戸・紅葉山地下壕のFWを実施し、最終日は名古屋で実践報告の研究会を開いた。
 第22回  宮城・福島  2012年  8月24日から26日まで、石巻で津波被害と復興についてのFW、飯坂温泉で佐藤栄佐久元福島県知事の講演と斎藤毅高教組書記次長の報告、そして福島の地元の方々との交流と福島市内のFWを実施した。
 第23回 東 京  2013年10月 10月20日に東京で開催。石山久男さんの講演「歴史認識と平和教育の課題」と佐貫浩さんの講演「平和教育のこれまでと今日の課題」が行われ、平和教育の課題について討議した。
 第24回  長 野  2014年  12月26日から27日まで、長野県下伊那郡阿智村の満蒙開拓平和記念館の見学と河野村開拓団の集団自死で唯一の生存者となった久保田諫氏の講演、昼神温泉で「青少年義勇軍と信濃教育会」について原英章先生の講演、「伊那谷の登戸研究所」について木下健蔵先生の講演と参加者からの実践報告が行われた。
 第25回  沖 縄  2015年  12月26日から28日まで那覇で対馬丸遭難生存者の平良啓子氏の講演と沖縄国際大学の前泊博盛教授の講演、翌日は東村高江・辺野古の激励FWと普天間基地のFW、最終日は那覇で実践報告の研究会を実施した。
 第26回  東 京  2016年  秋の研究集会を11月26日に実施した。佐貫会長および杉田敦氏による講演等が行われた。26名参加。
 第27回  東 京  2017年11月 11月26日に『秋の研究集会』を開催。第1部:実践報告『中学生が憲法をどう学んだか』井田佐恵子さん/第2部『社会とつながる、社会を変える若者の活動』 ①奥田愛基さん②林田光弘さん/まとめ『平和教育の今日的課題』佐貫浩さん。平和・国際教育研究会(主催)・東京高校生平和ゼミナール世話人会(共催)・全国民主主義教育研究会東京支部(後援)。参加者44名。
 第28回  開催地  開催年 おもな内容
 第29回  開催地  開催年 おもな内容
 第30回  開催地  開催年 おもな内容
  •  <注> (1)開催地が複数県の場合もある。 (2)全国集会には、東京で行われた研究集会も含まれる。 (3)全国集会のまとめとして『平和のために』が作成された。 (4)第8回までは「平和教育研究・森田塾」として開催された。 (5)都合により全国集会が開催されない年度もある。


  辺野古が教える「勝つ方法」
 第25回(2015年)の沖縄全国集会。フィールドワークの一つとして辺野古を訪ねた。粘り強くたたかう沖縄の人々。海岸にあるテントの中には、「勝つ方法」がしっかりと掲げられていた。
  満蒙開拓団の体験
 第24回(2014年)の長野阿智村で行われた全国集会。阿智村にある満蒙開拓平和記念館の見学。その後満蒙開拓に参加し、辛酸を舐めた体験者の方からお話を聞いた。
  福島の原発政策の内実
 第22回(2012年)の東北全国集会。地震と津波で未曽有の被害に苦しむ東北地方。史上最大級の原発事故を起こした東電第一原発。元福島県知事の佐藤栄佐久氏から、原発問題について興味ある話が語られた。
  杉原千畝氏の執務室
 第21回(2011年)の愛知全国集会。岐阜県にある杉原千畝記念館を訪ねた。杉原千畝は、数千人のユダヤ人の命をヒトラーから救った人道の外交官。
  花岡鉱山に連行された中国人
 第20回(2010年)の秋田全国集会。戦前、多数の中国人が花岡鉱山の労働力として連行された。過酷な労働を強いられ、命を落とした中国人も多かった。写真は「日中不再戦友好碑」と刻まれた塔。
  済州島「日本軍陣地」跡
 済州平和戦争博物館(旧日本軍要塞)。本土決戦に備えて設置され、かつて7万5000名の兵士が駐屯していたとのこと。内部には壕はじめ、さまざまな資料がある。
  民家の壁の弾痕
 第18回(2008年)の鹿児島全国集会。


以下の2つのホームページにもぜひお立ち寄りください(^_^)

   「平和文化」発行の書籍案内
 図書出版平和文化は、広島、長崎をはじめとした修学旅行ハンドブックシリーズ、「高校生からの『憲法改正問題』入門」などの好評図書を多数出版しています。。
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