埼玉の石段歩きを楽しみませんか


ひっそりとした山寺に続く、苔むした静かな石段があります。
春の桜や秋の紅葉に彩られ、巡礼の人々を迎える踏面の窪んだ石段があります。
寺社の高みをめざして緩急織り交ぜた石段は、昔から祈りを込めた多くの人たちとともにありました。
山地・丘陵・台地などの自然条件を巧みに生かし造営され、長い歴史を生きてきた石段の魅力にふれてみませんか。

埼玉の石段歩きを楽しみませんか

 
  •  上の写真は、埼玉県の川越市にある「氷川神社」の石段回廊です。さまざまな形やサイズの花こう岩などの石材が64個並べられています。それらの中心に、ケヤキの2本のご神木があります。この回廊を8の字を描くようにまわるとご利益が得られると言われています。


  •  『埼玉の石段60選』には、さまざまな石段が掲載されています。ここでは個性的でユニークな石段をいくつか紹介させていただきます。上の写真は越生町にある「世界無名戦士之墓」の石段です。1955年(昭和30年)に造営された117段の石段です。左列の後半部には補助段が設けられ、上り下りしやすくなっています。
  •  上の写真は、さいたま市の岩槻区にある「岩槻愛宕神社」の石段です。段数は28段と短いですが、写真のように大雛壇飾りが催されることで有名です。約380体の雛人形は「人形のまち岩槻」にふさわしいイベントです。毎年2月下旬から3月初旬にかけて行なわれます。
  •  上の写真は、秩父市にある「浦山ダム」の階段です。急峻な浦山渓谷の地形を生かして、巨大なダムがつくられています。ダムの高低差は124.5mあり、そこにつけられた階段は498段あります。これだけの段数が続くと、 かなりの「覚悟」が必要になります。ぜひチャレンジしてみてください。
  •  上の写真は、草加市にある「矢立橋」とその階段です。この名は「百代橋」とともにツインの橋であり、松尾芭蕉の「おくのほそ道」に由来しています。埼玉県の東部地域には低地が広がり、両橋は中川低地につくられています。並行する綾瀬川や日光街道などとよいアンサンブルをなしています。
  •  上の写真は皆野町にある「金崎神社奥宮」の石段です。蛇紋岩地帯に造られたために地すべりの影響を受け、 ご覧のように崩壊がすすんだ石段です。注意すれば十分通行可能です。比較的よく保存されている場所もあります。奥宮は真新しい紙垂(しで)もかけられ、まだりっぱな現役です。

    『埼玉の石段60選』
著者 関根 一昭
定価 3500円+税
544ページ・フルカラー
出版年 2024年4月17日
出版社 埼玉石段研究会
販売者 岩船堂
運営責任者 関根 一昭

 『埼玉の石段60選』には多数の写真が掲載され、現地に赴かなくてもその空気を味わえます。左は日高市にある「聖天院」の写真の一部です。本堂前には10m近い幅員の花こう岩の石段があります。

 著者は1950年、秩父市生まれ。43年間高校で地学教師を勤め、2016年退職。教育活動とともに秩父地域の地質学的研究、原発問題、平和問題にも取り組んできました。

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