原爆ドームの模型作りに挑戦してみませんか
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原爆ドームの型紙の一部 左図は、原爆ドームの正面左側の壁の型紙である。2つの部分に分けて図版化した。原爆ドームは直方体の建物ではなく、曲線が多く使われている。左図の壁も、実際はゆるやかな曲線を描いている。 型紙を計画した大きさに拡大し、使用する素材(ペーパークラフト用紙・発泡スチロール板・ベニヤ板など)にはりつける。それらを切り抜き、さらに窓部分をくり抜く。そのままでは平らな面なので、縦に切り込みを入れて、曲線状の壁に仕上げる。 |
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旧産業奨励館の型紙の一部 左図は、旧産業奨励館の正面の側壁の型紙である。建物の屋上は、元安川に面した展望台になっていた。 旧産業奨励館は、原子爆弾で破壊される前の原爆ドームの名前である。曲線を多用し、銅板葺きの楕円形のドームを載せた優雅な建物であった。チェコの建築家ヤン・レツルが設計した。広島市民から愛されたシンボル的な建物でもあった。それが原爆によって無残な姿へと変わった。両者の模型を作り、原爆の実相を感じてほしい。 |
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原爆ドームの土台の平面図 左図は、原爆ドームの土台を示す図である。この上に壁がつくられている。上段の型紙から作成した壁をはじめとして、必要な壁を左図の線に沿って配置する。特に正面部分(本図の中央下部)は、楕円形状の壁もあり、込み入った構造である。 原爆ドームや旧産業奨励館は、ヤン・レツルの設計に基づく複雑な建物である。模型作りにも時間と根気が求められる。それだけに完成時には、大きな達成感を得られることと思う。 |
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