日向沢ノ峰の山頂で休んだ後、いったん有間山分岐の道標まで戻ります。 
             
            そこで右折すれば帰路ですが、曲がらずに広大な防火帯を直進します。 
             
            道に迷いそうな場面は全く無い、楽なコースです。が・・・ 
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            登山道の真ん中に、やせ衰えた黒い老犬が、吠えるでもなく静かに立ってこちらを見ていました。 
             
            猟犬の首輪していて、「秩父市浦山の某」と飼い主の名前すら書かれています。 
             
            が、あたりに飼い主らしき姿は無く、犬はすっかりやつれ果てて歩くのもやっとのような状態です。 
            猟の時にはぐれたのかも知れませんが、老いて役に立たなくなったため捨てられたのかも知れません。 
             
            こちらにヨタヨタとすがり寄って来る様子がたまらなく憐れで、手持ちの食料を分け与えました。 
             
            よほど飢えていたらしく、おむすび3個とカロリーメイト1箱をほとんど噛まずに丸呑みしていました。 
             
            まだ足りないようでしたが、こちらもそれ以上何をしてやることもできません。 
             
            立ち去りつつ振り返ると、老犬は悲しそうな目でいつまでも見送っていました。 
             
            あの犬は飼い主の元へ戻れたのでしょうか・・・ 
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            やがて防火帯が登りになってくると、山頂が近いことが判ります。 
             
            道はほとんど一直線なので、遥か先にあるピークがまるわかりです。 
             
            途中にせピークがあるわけでもなく、実に単純明快なコースです。 
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            やがて特徴のある露岩が見えてくると、山頂に着きました。 
             
            冬枯れのためか、山頂は明るく、広々として休憩には好適地です。 
             
            さっそく紅茶を沸かして大休止にしました。 | 
           
        
       
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            実はこの山頂を目指し、ワサビ田だらけの広河原谷で道に迷ったことがありました。 
             
            雪と氷の暗い谷間を、道を探して彷徨い、急斜面を無理に登って滑ったりと、恐ろしい思いをしたものです。 
             
            その時はなんとか50号鉄塔までたどり着き、東電の巡視路や鹿の道をたどってほうほうのていで無事帰還することができました。 
             
            その後なかなか再挑戦することができなかったのですが、やっと念願の山頂に到達しました。 
             
            ということで、喜びの万歳! | 
           
        
       
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