秩父市から浦山ダムのほとりを抜け、つづら折れの林道「広河原逆川線」を車で登りつめると、浦山と名栗を隔てるピークに到達します。
車1〜2台程度が駐車できるスペースが周辺にいくつかあるので、交通に支障が無いよう考えてマイカーを置きます。
このあたりは道路で従来の登山道が寸断されていて、登山道入口が分かりづらくなっています。
知る人のみ知る山・仁田山へは、このカーブミラーの上の道から行きます。 |
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笹薮をかき分けて登ると30分もせずに、山頂に到着。
小さな山名表示の板があるだけの、静かな山頂です。
山頂は三つの道が交わっていますが、広河原谷に下ってしまわないよう注意して道を選びます。
実は並走して未舗装林道ができたため、仁田山周辺の登山道はあまり踏まれていないらしく、笹薮で道が半ば埋もれかけていました。
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笹薮をかき分ける仁田山からの下りで、一箇所だけ植林地帯で展望の開ける場所があります。
ちょうど正面に、目指す日向沢ノ峰の姿と、ランドマークの送電鉄塔51号が望めました。
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登山道と林道が再接近する場所が、新たな蕎麦粒山方面への登山口になっていました。
ここまで車でも来ることができるため、長沢背稜縦走路を目指す人々から仁田山がショートカットされてしまうようになったのでしょう。 |
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階段のある急勾配をひと登りすると、東京電力の送電鉄塔「51号」のふもとにでます。
樹が切り払われ、土壌の浸食防止のために芝生が一面植えてあり、好展望地です。
北には大持山・北東に有間山・南には棒の嶺までつづく県境尾根のつらなりを眺めることができます。
もちろん西には、これからむかう日向沢ノ峰が間近に迫っています。 |
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鉄塔から西に向かいます。
鉄パイプの小さな橋を渡り、東電の巡視路との交差点も過ぎて、笹薮の坂を登ると、広大な道に突き当たります。
「有間山分岐」です。
広大な道は、県境の防火帯ですが、長沢背稜を歩くハイカーの登山道としても好評です。
道標も随所にあります。
まずは、左折して川苔山方向へ向かいます。 |
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途中、棒の嶺への分岐があります。
道標があるので良く見ると判るのですが、うっかりすると見過ごしてしまいそうな、藪の中へ行く小さな道です。
分岐を見過ごしてさらに直進すると、わずかで道は上り坂になり、やがて露岩のあるピークに到達します。
ここが日向沢ノ峰です。
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「あれが山頂標識」と思いきや、それらしきものが見当たらなかったのですが・・・。
あるのは川苔山への方向を示す道標だけでした。
あるいは標識に書かれていたのだが、風化で文字が読めなかっただけでしょうか。
ともかく、山頂は狭いようでも、無数の露岩の間に意外と休めるところがあり、休憩には適した場所のようです。
おまけに、南側と東側の眺望はかなり開けています。
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歩いてきたほうを振り返るように見ると、防火帯の山道が続く先に、蕎麦粒山が見えました。
別名「三角山」ともいうそうで、要するに山が蕎麦粒の形をしているということです。
その向こうには仙元峠があるわけですが、蕎麦粒山の陰になるのか見えません。
しかし、さらにその向こうに位置するミツドッケ(天目山)は見えました。
こちらもいかにも名前のとおりで、「三つの棘」のように見えるので良く判ります。
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幸いにも天気がよく、南側を見ると遥かに富士山が見えました。
浦山の炭焼きは浅間様(富士山)を信仰する者が多かったということですが、このあたりの稜線から遥か彼方の富士山に手を合わせたりしていたのかも知れませんね。
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