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○第三歩 <その2 ぶどうの袋による被害回避の試み>
ハクビシンは 口でぶどう袋を食い破り 食餌をする。 丈夫な袋をぶどうに掛けることにより 食害が防止できるのではないかと仮定をして 普通の紙袋 ポリプロピレン袋 不織布の袋 厚紙袋2種の5種類で 被害の有無や食い破り方を見た。
★ 普通紙袋 窓付き
なんの苦労もせず 口で袋を食い破り 食餌をしてしまう。 どの袋を見ても ”肩”の部分を食い破っている。
★ ポリプロピレン袋
紙袋より破れにくいため 破るのを途中で諦めたものも多数ある。 執念で破ろうとして破れなかったものは 揉んだようになり果粒が袋の底に落ちてたまっている。 破られたものも多数あるが やはり破りにくいようである。 結果的には 破られなかったものも商品価値を失う。
★ 不織布袋
ほとんどの袋は 破られていない。 しかし 餌が目の前にあることから なんとしても食餌をしたい気持があるのか 揉んで しゃぶって もてあそんだようになる。 なかには 吸ったあとがはっきりわかるものもある。 棚の上に引き上げ 執念で食い破ろうとしたのか 枝からもぎ取られているものが多数ある。
また ハクビシンは鼻の形状から嗅覚が相当発達しているように感じる。 不織布はその特性から 果実が熟れたときに発する香りが出やすく ほかの袋から比較すると加害割合が高いように思われる。 このことから 香りを目当てに食餌する得物を物色するように感じられる。
★ 厚紙袋
残念ながら 普通紙袋と同じように なんの苦もなく2種類とも食い破られて・・・。