Diary1999.11

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11月30日(火)晴れ
 君が家に 吾が墨坂の家道をも 吾は忘れじ命死なずは <万葉集>


11月29日(月)晴れ
 今朝は 今年一番の冷え込みだったらしい。 うちの庭では氷が張った。 まだ11月だと言うのに。 北海道では もう雪!
 ある国の機関の6人が研修に来た。 その研修に振り回された1日だった。 依頼された仕事が多い。 自分の仕事は大丈夫か。
 さまざまな理由から 勤務時間外が仕事の時間である と言う人や職場がある。 体をこわさないように ・ ・ ・。


11月28日(日)晴れ
 とっても感動した。 狂ったように病院で歌を大声で歌い精神病?かと思った母親。それは 脳腫瘍で前頭葉が圧迫されたためだった。
 2度の手術と闘病生活 母親の対応 今では車の運転もできるようになった20代の女性と母親から直接話を聞き 涙が流れた。
 言いしれぬものがこころの奥底からこみ上げてくる。 がんばれ がんばれ 自分もがんばれ・・・。 


11月27日(土)曇り
 時代は休みなく動いている。 変化している。 生活を取り巻く環境も変化している。
 人間も日々少しずつ進化している。 その変化に気づかない まわりを見ない 見えない 気づこうとしない人種がいる。
 時代の変化に機敏に対応した生き方ってあると思う。 人間の歴史が作った知恵は忘れない。 時代を見つめ 時代と共に 賢く生きたい。
 秋が深まった職場のまわりを散歩した。 デジカメデで色づいた山々を撮ったが 色が出ない。
 残念だが この美しさは 自分の目で見るしかない。 肌で感じるしかない。 メッセージは伝わってこない。


11月26日(金)曇りのち晴れ
 苦しさは続く。 頂に向かって登っているときは 目標があるから苦しい。 
 登り詰めたときの フワッと体が浮く感じの安堵感と汗が冷えてヒヤッとする快感。 その後の気怠さのなかでの長〜い下り。
 次の苦しさに向かってする努力。 その繰り返し。 目標がないと快感は感じない。
 とりあえず ダラダラと山が続き 2月にアイガーの北壁 3月にチョモランマが待っている。


11月25日()晴れ
 あるイベントに参加した。 長時間に及んだ。 メーカーの人たちはそれぞれの任務に緊張していた。
 発想は大胆に豊かに そして自由に きょう学んだこと。 アイデアが出ない それは後退  情報収集に勤しむ毎日。
 まるちゃん だいちゃん べんちゃん せいこちゃん お世話になりました。 来年は一泊で温泉ですね。
 いい宿は見つけますので また誘ってください。


11月24日(水)雨
 15時間ほとんど休みなしで 夢中で仕事をした。 自分はがんばったな と思えるとき 自問自答が始まる。
 誰のための仕事? 職場のため? 自分の名誉のため? 自己満足のため? しょうがないから? 仕事だから? 
 趣味かな 家に帰ってもしょうがないからかな 性分だからかな 何でもいいから 頭とからだが感じたことは やってしまう損な性分。


11月23日(火)曇り
 マクドナルドに2時間 コヒー3杯 いろんな人生を ガラス越しに見た。 原点は”ひと”。 人生劇場の主人公は”ひと”。
 ひとを抜きにしては 何も語れない。 田舎育ち故に 田舎人のために と こだわりたい。
 以外と知らない事実 マクドナルドはコーヒー”おかわり自由”だ。


11月22日(月)晴れ〜
 携帯が鳴った。 もしもし・・・ 「もしもし・・・」 もしもし・・・ 「もしもし・・・」 何回繰り返しただろう。
 世界一短い手紙は「?」「!」だったとどこかで見た記憶がある。  ”もしもし” は4文字熟語?  相手の気持ちが通じてきた。
 いろんなこころの糸が彩なす。 こころが からだが震えた。 きょうも あしたも 流れ星を見続ける。


11月21日(日)晴れ
 ゆっくり ゆっくりと過ごした。 テレビを見て 本を読んで 庭そうじをして過ごした。
 国際女子マラソン 千葉選手 山口選手はすごかった。 夢と強い意志。 走り終わったあとの笑顔が素敵だった。
 気の遠くなるような 長い道を走ってきたのだろう。 地味な努力が花開いた瞬間を見た。


11月20日()晴れ。
 木曜ロードショー? に似た夕日に染まる海を見た。 水平線には オレンヂ色に染まる薄雲がかかっている。 
 凪の海面には 風を待つウインドサーファー。 海岸を見入ると 夕日に目をつむって立つひと 彼が彼女を後ろから抱えている恋人同士。
 夕日が沈む瞬間。 この上ないスチュエーション ・ ・ ・。 幕張メッセの帰りの一コマ。


11月19日(金)晴れ
 広葉樹の葉が落ち始めた。 茶色の葉が 乾いた音とともに消えていく。 
    秋風にあへず散りぬる紅葉ばの 行くへ定めぬ我ぞ悲しき <古今和歌集>
 春に開き 秋に染まるまで 幹を育て 花をささえてきた。 新緑と紅葉 夏の木陰 そして冬の今 葉はどこへ


11月18日(木)晴れ
 ある高級料亭で辛味大根12品種の食味比較を行った。 料亭の好意で10割そばを用意していただき 食った 食った。
 驚いたことに 辛味大根をおろしたものだけだとすべて辛いが そばと一緒に食べると辛味が半減してしまう。
 単純なものではないんですね。 一つのことを極めるのは容易ではない。


11月17日(水)晴れ
 うちの課が創設されて20年目を迎えている。 そのお祝いと記念誌の編集を考えている。 意見は色々あるが 節目は大切にしたい。
 私の定説 「下を向いて歩いていると 何でも落ちている。 自信を持ってそれを拾えば 100万円にも 1億円にもなる。」


11月16日()曇り。
 本場信州のそばを食べに行って来た。 ”おろしそば”といって どんぶりに冷たいめんつゆとそば その上に辛味大根のおろしたものが山
 盛りにのっていた。 感想はいまいちだった。 そばがゆですぎてのびていたのと おろしの上にうずらの生卵がのっていて その卵の味が
 辛味大根の味と風味を消してしまっていた。
 その後 ”行く秋”と ”秋思”を楽しんだ。 木枯らし一番によって 色づいた葉が谷から舞い上がる風景は なかなか見られない。
 また 山頂付近は葉が落ち ふもと近くのから松林は黄金に輝き 秋の終盤を感じた。


11月15日(月)曇りのち雨
 やっぱり降った。
 めまぐるしく 目がまわるほど仕事をした。 あしたのために ・ ・ ・。


11月14日(日)ほのぼのとした晴れ
 あしたは雨だって? せっかく車に数年ぶりのワックスをかけ オイルも交換したと言うのに ・ ・ ・。
 県民の日 風もなくとっても暖かいのどかな日を過ごした。 ウォークマン 双眼鏡 カメラを持って ゆったりとした気持ちで 散歩した。
 こころが暖かかった。 家々では 庭で子供が遊んでいる。 犬が気持ちよさそうに昼寝をしている。 窓が開け放されている。
 ゆっくり ゆったり 遠景や興味を引かれた植物や風景をこころゆくまで楽しんだ。 小秋日和は気持ちを豊かにするね。


11月13日(土)晴れ
 視力が回復したのかと見間違うほどの すばらしい星空だ。目を凝らすと くっきりとした上弦の月が眩しい。
 川面に映し出される橋梁と その照明がまぶたの奥に写った。 幾度となく見た光景だ。 これからどれくらい この流れに酔うのだろう。
 時が流れて 年を重ね すべてが過去になったとき 川面に揺らぐ月が写っているといいな。


11月12日(金)雨
 花が絶えた。 春 夏 秋 ・ ・ ・ 初夏にも絶えたことがある。 人間は一年中春を迎える資格がある。 春そのものの人もいる。
 ただ待つだけでは”花のある春”は来ない。 毎日の水やり きれいな花を咲かせてくれよ との優しい言葉 日夜見守る足音。
   物思(も)ふと 人に見えじと なまじひに 常に思へり ありぞかねつる <万葉集>
 それはこころからの”想い”。 こころが暗いと 花は明るい方を向いてしまう。 常に安定した こころで接したい。


11月11日()晴れ。
 シーンとなっている会議の席上で携帯が鳴った。 あわてるほどバックの中の携帯が見つからない。 こんなときに・・・マフィーの法則。
 立ちくらみって”くせ”になる? ほんの一瞬気持ちいい感覚に陥ることが何とも言えない感覚らしい。最近はお世話になったことがない。
 3月ころは 毎日のように 立っていられないほどクラクラってきたが こころが丈夫になったのかな。


11月10日(水)晴れ
 そばには普通 小麦粉を混ぜて打つ。 きょう 新そば粉100%で打ち 茹でたてのそばを食べさせていただいた。
 そばにあるとされる風味 味 香り がどうも感じられない。 今までも感じたこともない。 味覚 臭覚 気持ちが生まれつきバカなのか。
 そばそのものより そのつゆや薬味に何を使うかによって 大きく美味しさや満足感が変わるのではないかと感じた。
 通常 いろいろなものに味付けやたれをつけて食べる。 素材の持つ味を最大限に生かすと言うけれど 違うと思う。
 素材だけでは味気ないから 味を付けて美味しくするのではないか。 そう思うと 薬味って 大切であると思う。


11月9日(火)晴れ
 創造で作り出した架空の世界と現実の狭間を行ったり来たり。 ジェットコースターのように浮き沈みが大きい。
 刹那主義で行こう。と思ってはいるが いつになったら”凪ぎ”のように落ち着くことやら。 
 落ち着かない日々が続く。 これからどうなるのか 将来が不安である。
 心配だ 糸と糸が絡み合って 無理に引っ張ったときのように プチッと切れなければいいが。


11月8日(月)晴れのち雨
 強い情熱を持ち 意欲のある人を望む。


11月7日()晴れ
 早朝 浜名湖の周辺を一人で散歩した。 いろんなホテルの窓を見上げ 淋しい思いをしながら 時折飛んでくるカモメに おまえもか・・・
 浜名湖は”湖”といいながら海につながっている。 さて 水はしょっぱいか? 人差し指を突っ込んで 舐めてみた。
 涙と同じで しょっぱかった。 いままでに 海に涙を流した人はどのくらいいるんだろうか 俺は流さないとぞ と。
 温泉場の夜の喧騒が嘘のように静かで ボイラーの音が 寝息を立てているように聞こえる。 いくつもの それぞれの夜が過ぎたんだな。


11月6日(土)晴れ
 職場の親睦旅行は 昔ながらの方式でバスを使った まるで農協観光のように お寺巡りの末 観山寺温泉についた。
 車中は ギャンブラーが多いため 全員参加の紙競馬に終始し 風景どころかどこを走っているのかさえわからなかった。
 宴会は役者が一人いて ちょっとの間は盛り上がったが こんなもんかなと 煮え切らないまま過ぎた。
 来年の”夜”はきっと楽しくするぞ。 みんなのために 自分のためにも そして ・ ・ ・。


11月5日(金)晴れ
 カウンターが「1000」を越えた。 この数字1つ1つが後押しとなり ここまでたどり着けた。 ありがとう。
 うれしいとき 悲しいとき 楽しいとき せつないとき
 眠っても 夢の中でも 目覚めても
 安らぎのとき 高ぶっているとき 落ち込んでいるとき 弾んでいるとき
 この一年 耳から入ってくる音楽とともに 育み 歩んできた。 変わらない瞳で見つづけてきた。
 かたちより 言葉より 振る舞いより 素直な気持ちで 自分を表現してきた。
 時の流れは こころより早く流れ もっとゆるやかであったらと ・ ・ ・ 懸命に 懸命に生きている。


11月4日(木)晴れ時々曇り
 ”やぎ”がいた。それも2頭。 散歩の途中で 視界の片隅に白く動くものが写った。 それは児童公園につながれていた。      〃
 4月29日に こころとこころで話した仲だ。 いや 顔はよく似ているが そのやぎだとは断定できない。                 ☆
 明日の朝行って こころで話しかけてみよう。 通じあえば 愛しいあのやぎだ。
 当時 苦しい胸の内を話したものだ。 妙に懐かしく また 瞼に焼き付いて離れないあの光景がよぎった。 もー思い出かな。


11月3日(水)曇りのち晴れてきた 気温が20℃を下回ると かなり涼しい 風邪には気をつけよう
 山々がちょっとだが黄色や朱色に色づいてきた。 庭のドウダンツツジは赤く燃え始めた。
 一つのことに集中 熱中 夢中になると 他のことが手につかなくなる。 脳味噌は単細胞らしい。
 時々 ふっとあることを思い出すと まわりの音が消え その瞬間の記憶がなくなる。 重傷だ。
 

11月2日()曇りのち雨
 出張先にあった公園を昼休みに散歩した。 あいにくの曇り空だったが 芝の緑が映えて 気持ちよかった。
 近所の幼稚園生が何やら小屋の中をのぞいている。 つられてのぞくと可愛いいリスがいた。 ベンチには仲むつまじい老夫婦がいた。
 帰りには イタリアの都市名がついたイタリアンレストランで夕食。 何とかというトマトベースのスパゲティーを丸めながら
 そばの話題となった。 新そばの季節である。 長野へ新そばを食べに行くことになった。 非常に待ち遠しい。 とっても ・ ・ ・ 


11月1日()雨のち曇りのち晴れ。
 朝から雨で午前中いっぱい降っていた。  もうすっかり暑さは去って ひと雨ごとに冬の準備がすすむ。 暑さがなつかしい。
 ある道の駅。 車やバス トラックがひっきりなし出入りする。 地元ナンバーは2/3程度で 残りは群馬 東京 なかには北海道がある。
 広い駐車場では スケーボーをしている4人グループ。 うんこ座りで彼女に電話している学生服姿の高校生もいる。
 みんなどこからどこへ行くのだろうか。 自分は? はて
 帰り道 南の空に流れ星が見えた。 最近 視力が落ちたが 空気が澄んでいるせいなのか 楽しいことの後だからか よく見えたと思う。