1.2 FreeBSD 4.4R インストール

概要
 FreeBSDのインストール画面は、他OSと比較して特殊
 そのため、インストールの進行概要を理解してから作業に移る

 まず最初にHDDのパーティションを作成した後、インストールする機能を選択する。
 ここまでは、予約段階であり実行されるわけではない。全ての選択が終了後に
 HDDのフォーマットとインストールが同時に実行される

 

HDDパーティション

  ※この場合はIDE-HDDが2台存在すると仮定している
   
  起動FDまたは起動CDによりFreeBSD起動画面を表示後
上から2番目、グラフィカルモードにて選択
   
 

CustomにてParticionを選択
※接続されたドライブは2台の表示

   
  先に上のドライブを選択→「スペース」ボタン
とりあえず、全パーティションを削除する
   
  上下矢印ボタンで選択して「D」ボタン
今度は割り当てる「A」ボタン
※全容量をFreeBSDに割り当てる場合
   
  「Q」で完了。
   
  上のドライブでブートするようにStandardを「スペース」で選択 
※デュアルブートする時はブートマネジャの方を選択
   
  ドライブ選択画面で今度は、下のドライブを選択→「スペース」ボタン
同様に削除して、割り当てる
   
  ブートさせなくてよいので
一番下の「ノーブート」を選択
ドライブ選択画面から「エンター」で元に戻る
   
  今度はラベル
ここで各フォルダ毎の容量を選択する
オートでも割り当てるられる→「A」ボタン
※ドライブが2台以上ある場合はオートは無理。
   
 

割り当ての中で必須なのは
/   ルートは少なくてもよい自動だと100MBだった
swap 仮想メモリ。搭載実メモリの2倍〜3倍程度(逆に512以上なら同容量程度)
/var テキストのログが入る。1年分でも150MB程度。メールの一時保存にも使用
/usr アプリケーションが入る。大きい方がよい

   
  今回は上に加えて
/home ユーザーディレクトリとなる を追加する
   
 

結果
○1台目=2GB
 /  100MB
 swap 128MB
 /var 600MB
 /home 1.2GB

   
  ○2台目=2GB
 /usr 2GB
   
 

「C」でパーティション作成

   
  スワップ以外はファイルシステム→パーティション名
容量はMBと最後に入力すればよい
※そのままエンターを押すと最大容量割り当て
   
  全パーティションの割り当てが、完了したら「Q」で戻る
   
   
   

ディストリビューションの選択
カスタムを選択
※ゲームとGNU以外は選択しておけば問題無い

src選択するとsrc入力画面になる。こちらはソースの選択なので全部選んだ方がよい
本来、ゲームとか不要だがインストール後のカーネル等のアップグレード時にエラーが出るので
面倒くさくなる
portsは入れないでおいておく。古いのが入るだけなのでやめとく。
終わったら「Exit」で抜ける

 

HDDフォーマット
メディアはCD-ROMを選択
最後にコミット→ここでHDDが実際にフォーマットされる。


この作業はHDD速度にもよるけど大体、20分程度
終わると、さらに設定を変えますか?と聞かれる
ここをYesにしておかないとネットワークが有効にならなくなるのでYes
※ 後でこれは設定できる
 後でする場合は、Noの後、再起動させて /sys/sysinstallで設定画面が出る

設定変更画面で最初はルートのパスワード設定
その後、ユーザマネージメント

 

ユーザーマネージメント
ユーザとグループ作成が出る。とりあえず1人目を作成するので
ユーザを選択。

ID→任意

UID→デフォルトのままでよいが1001になってることを確認。これはユーザの通し番号

Group→とりあえず空白でよい(後で変更可能)

Password→任意(インターネットに接続するなら6桁程度がいいと思う)

FullName→任意

MemberGroup→wheel,operatorと入力しないとルート権限やファイルが操作できなくなる

Home Directory→デフォルトのままにしておく

Login Shell→以外と重要かもしれない。/bin/shになってるとshシェルが起動する

本来はbashが理想的だと思うが後で組み込むことになる
とりあえず/bin/cshに変更する。これでシェルはcshになる。
設定できたらexitで抜ける

 

console設定
Keymapを日本語106キーボードを選択しておく
Repeatこれは点滅が早いのが好きなのでfastを選択してみた
Saver スクリーンセイバー 好きなのをどうぞ。ちなみにCUIでも有効になります
以上が設定できらたら「Exit」にして抜ける
TimeZoneは「OK」を選択して「Asiaの中のJapan」を選択

 

NetWorking設定
とりあえず問題になるのはセキュリティーホールとして攻撃が多いportmapper
これは入れないことにする。これはNFSを使う時に必要になるらしいが今回はNFSはいらない。
また必要に応じて、ファイアーウォールを作るのならばGatewayを入れる
※今回はRwhoを入れてSendMailははずすことにする。メールはqmailを使用することにする。

メニューの一番上のInterfaceを選んでネットワーク設定をする。
ここでネットワークカードが無ければ、一番最初の設定が間違ってることになる

PCIの場合はeth
ISAの場合はep

自分がドメインネームサーバになる予定でもとりあえず接続できる設定にする
※ 後で/stand/sysinstallで変えられるため

以上が終わったら「OK」で戻る

 

Security設定
これは後でrc.confでゆっくり変更できるのでとりあえず標準「デフォルト」を選ぶ
以上が終わったら、とりあえず設定は完了。

一応念のために、ネットワーク設定が設定したのと同じになっているか
確認してから「Exit」で抜ける
さっきのカスタム画面に戻っているので、さらに「Exit」で抜ける
※ここで「コミット」してはいけないので注意

 

再起動
インストール終了として「Exit Install」で抜ける
リブートするか?と確認してくるので「Yes」を選択

起動FDまたは起動CDを抜いておく

自動リブート後、起動経過画面でエラーが出ずに

login:

まで辿り着けばここまでは問題がないことになる。

起動してしまえば、後はTelnetで操作できるのでそちらが楽だと思われる。
※ちなみに、rootでのログインは標準だと、不許可なので
Wheelのユーザとしてログインしてからsuでrootになる