膝痛

 ある程度以上の年齢になると膝痛を訴えられる方が多いです。膝が痛くなると階段がつらい、正座ができない、長い距離を歩けないなどのように生活の質に影響が出てきます。 

 膝痛を患っている人で、膝だけが悪いという人はほとんどいらっしゃいません。 たいがい足首、股関節や腰にも問題があります。 特に足首が硬いケースが多いです。 発端は本人も忘れているような何年も前の捻挫ということもよくあります。体重を支える土台の関節のわずかな不正がその上の膝に影響を及ぼしてくるわけです。

 「膝の軟骨がすり減って痛みが出る」とよく言われますが、なぜ膝にストレスがかかるのかを考えないと、膝だけを施療しても痛みはまた出るでしょう。 人の身体はバランスで成り立っています。
 

■施術法

 まず膝のじん帯、半月板、周囲の筋肉を検査して問題箇所を探します。 次にそこに負担をかけている原因を特定していきます。 この手順は他の
部位の施術と同じです。 主に骨盤を含めた下肢の調整になりますが、上半身が関係している場合もあります。 膝に負担をかけている原因は人によりさまざまです。 関節や筋肉だけとは限りません。 原因がわかればそこに合った調整を施していきます。 ただ、変形が強い場合は思うような結果が出ないこともあります。

 膝痛の特徴として精神ストレスの影響を受けやすいことがあります。 膝をサポートしている筋肉に関係しているのですが、この点も注意して施療にあたります。

 膝痛をかかえてらっしゃる方には太ももの筋肉のトレーニングと足首と股関節のストレッチをおすすめします。 毎日地道に続けることで、手術をしなければならないような重篤な場合を除けば必ず効果があると思います。
慢性的な関節痛全般に言えることですが、適切なトレーニングにより痛みをある程度軽減させることが望めます。その方が薬に頼るより健全だとも言えるでしょう。  やはり患者さんご自身の努力も少し必要です。

(トレーニング、ストレッチは適切な指導を受けてから痛みの出ない程度に行ってください)
施術情報へ