平和・国際教育研究会の紹介

 平和・国際教育研究会の課題

  わたしたちの国、いや世界中の国の子ども・若者、大人たちは、いま、《未来をいかに生きるか》について深刻な分岐点、つまり、「米・超大国の『単独行動主義』(国連の無視か道具化!)、『力の支配』による国際社会の再編」という道を容認し、有志連合・くっついて「戦争をする国」になっていくのか、それとも、「国連・『多国間協議』、国連憲章・国際法の『法の支配』の原則に立っての、真に平和で公正、持続的発展の国際社会の創出」という道を支持し、自国の独立・非暴力・非同盟と民主・自由の国づくりに取り組んでいくのか、の分かれ道に立たされているのではないでしょうか。

 18歳高校生・若者が、この分岐点に立たされていることを直感でき、自分の判断に立ち選択できるように! そのためには、幼い段階から、平和・戦争についての《知的理解》〜非暴力・友好などの《価値観》〜平和のための《多彩な意見表明・社会参加の力量》の連環的な形成を積み重ねていく!今日の平和教育の切実な課題でしょう。
 もとより、幼い子どもに《敵・憎しみ》を意識させたり、《暴力と殺害》の映像を直視させて、子どもの内心にある《いのちの尊厳・正義・友愛・人道》の感覚を失わさせることは許されないと考え、実践してきました。
小学校段階では、平和教育の基礎として《ヒューマンな(人間性豊かな)教育》の保障を、と呼びかけたいと思います。

 小学6年生段階から中学、高校と重ねて、日本・アジア・世界という各レベルの社会・人々の暮らしと文化、政治について、同時に、その歴史について学びます。平和教育にとってなにより大切なことは、《意見表明権、表現・集会・結社の自由》《働く権利・幸福追求の権利》など基本的人権とその成立・たたかいの歴史を学び、その意識化を励ますこと(自治/学校運営参加/反核・平和の意見表明など)。
 同時に、海外の国々の子どもたちの戦火・貧困・疫病からの解放を励ます人道支援の活動〜慈善ではない。人権の普遍的実現(世界平和の基礎−世界人権宣言)への国際協力〜を励ますことです。
歴史教育では、《人類の初めから戦争があった》《戦争は人間の本能。戦争の廃絶はありえない》という考えの誤りを学びとらせよう。

 なによりも「歴史の修正」の誤りを正し、「米軍基地の居座り」を見すえ、未来への道を選ぶ判断力、意見表明の力の形成を支えましょう。
15年戦争は、「自存自衛」の戦争だ、と修正しようとする。だが、アジア太平洋戦争は、《国際道義と国際連盟規約・不戦条約の「戦争違法化」の規範と「人道の法」に違反するもの》という知的理解を深めよう。
 米・ブッシュ政権の世界戦略〜対テロ「長期戦争」を続ける/イスラエルのレバノン侵攻を「自衛」とし、軍事的支援を続ける/シリア・イラン・北朝鮮などの「専制」と「核拡散」への制裁・先制攻撃(核使用もある)を辞さないなど〜は国連憲章・国際法に背くものであり、国際的に孤立化していることなどを学ぶよう励まし支えよう。
 その米・世界戦略のための「日米同盟・変革再編」を受け入れ、くっついて戦争をする国への道・国際的孤立化を選ぶのか、日米関係を軍事同盟から平和友好条約関係へ変える道・アジア平和共同体つくりへの参画を選ぶのか、その判断力の形成・多彩な意見表明を支えよう。




 平和・国際教育研究会会則

 平和・国際教育研究会は、国際平和、国際理解、国際協力、および人権の教育に持続的、系統的にとりくむ研究会です。その教育活動は、あらゆる教科領域、あらゆる教科外活動においてとりくみ、諸科学や芸術などの達成をふまえ、総合的な学習と活動においてすすめられます。
 この会は、1986年に「平和教育研究・森田塾」として発足し、1993年に名称を「平和・国際教育研究会」と改めて、現在にいたっています。

私たちの目標

 私たちは、小・中・高校の教育、および学校外活動、社会教育において、平和と民主主義の教育のとりくみをすすめ、子どもたちの社会参加をはげまし、18歳選挙権の担い手にふさわしく準備していくことを課題とします。
 このことは、18歳未満の子どもたちに、次のことを自覚させ、育てることです。1.平和的生存と人類の福祉のため、いかに生きるかの意見形成をはげまし、意見表明と社会参加の権利を自覚させること。
2.思想・良心・信仰の自由を自覚させること。
3.世界の歴史を、恒久平和・非暴力と正義の原則にたって、つくりかえていくことをめざす自主的活動の担い手としての人間的諸力量を育てること。
 私たちは、日本国憲法・教育基本法、子どもの権利条約、およびユネスコ74年「国際教育」勧告、同80年軍縮教育十原則などにしっかりと依拠し、その理念・方法の原則を深くとらえ、発展させることに努力します。

具体的なとりくみ

 私たちは、具体的に平和・国際教育をすすめるにあたって、次のことにとりくみます。
1.子どもたちへの発達への深い教育的配慮を追求します。
2.父母・祖父母・地域の人びととの共感をふまえた生き生きした教材、科学的に確かめられた資料を発掘し、整理します。
3.子どもたちのもっている平和と正義に関する鋭い問題感覚、学校内外での社会的に行動していく積極的な力量、彼らにひそんでいる想像力・表現力などを引き出し、それを発展させるようはげまします。
4.子どもたちの、科学的系統的な学習、自らの踏査・調査、多彩な表現による平和への訴え・社会参加を統一的に発展させるよう援助し、はげまします。
5.平和のための学習・研究と平和のための自主的活動・社会参加が、学校と地域において、平和のための文化創造と伝統の継承となるよう努力します。

運営規則

一 財政
   財政は、会費・事業収入で運営します。
   会費は、年間5000円とします(1月〜12月)
二 組織
   会員は、実践・研究成果を交流します。
   会員には、『平和・国際教育研究会通信』と研究会の刊行物が無料配布されます。
   会長をおきます。会長は森田俊男とします。
   事務局をおきます。事務局は、図書出版平和文化内におきます。
   事務局員は、若干名とし、事務局長、事務局次長、財政担当をおきます。
   事務局会議は、必要に応じて開催します。
三 事業
   事業として、当面次のものを行います。
   (1) 年間に1回、全国的な研究集会を開催します。
   (2) 各地で、集会、学習会、講演会、講座などを開催します。
   (3) 『平和・国際教育研究会通信』を発行します。
   (4) 研究・実践・活動の成果を出版し、普及します。
   (5) 上記に関する普及媒体として、図書出版平和文化を位置づけます。
四 総会
   年間1回の総会を開催し、事業報告、決算報告、および事業計画、予算の審
  議ならびに事務局員の改選を行います。




 平和・国際教育研究会入会のご案内

 お名前、ご住所、電話番号を、下記事務局までお知らせください。折り返し、研究会のご案内と振込票を送付します。
   東京都文京区本郷2-23-3 「平和文化」内 平和・国際教育研究会
     電話:03-3812-8618  FAX:03-3812-7105