楷(かい)の木
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 本校には、校庭と剣道場前に「楷(かい)の木」が植えられています。
 いまから、約2500年前、中国では、孔子(こうし)の死を悲しんだ弟子たちが、3年の喪(も)に服した後、その墓(はか)のまわりに中国全土から集めた美しい木々を植えて去りました。それが、いまも残る「孔林(こうりん)」です。 
 特に、弟子の子貢(しこう)は、さらに3年間小さな庵(いおり)に住んで墓を守り、楷の木を植えて去ったといわれています。その子貢(しこう)が植えたといわれる楷の木は、いまも孔子の墓にたっているといいわれています。
 その後、孔林(こうりん)をたずねた人たちは、孔子が非常に学問に優れた人であったため、この木の種を持ち帰り、「学問の木」として育てました。
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 学校にある木には、「中国山東省曲阜の孔林から、山浦啓栄氏が持ち帰り、同氏の指導を受けて加藤氏が育て寄贈された。(平成8年夏)」と書かれた札がかけられています。
 生徒のみなさんが、学問に優れた人に成長する様にとの願いを込め、さらに日中友好を祈念して植えられたものと思います。
 この木は、ウルシ科で、和名は「ナンバンハゼノキ」です。 雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)があり、700年も生き、樹高は30mにもなるそうです。
 栃木県足利(あしかが)市には、樹齢800年高さ20mの天然記念物の楷の木があるそうです。
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