基本方針
社団法人秩
父 青 年
会 議 所
第43代理事長 雨宮 寿樹
【はじめに】
新世紀の幕開け以来、世界中で「緊迫」という状況から抜け出せずに今日を迎えています。
9・11テロ以降のイラク戦争に始まり未だ復興の目途が立たずいる中東情勢。それに端を発する世界各地におけるテロへの懸念。中国を始めとするアジア各国の高度経済成長という明るい話題に隠れて、国内犯罪は益々残虐・高騰化していることも事実です。世界の平和の祭典でもあるオリンピックでさえ、アテネ大会では前回のシドニー大会より、3.4倍の1000億円超のテロ対策費に充てられるという平和とは程遠い大会になってしまいました。
日本に目を向けても北朝鮮による拉致被害の進展に足踏み状態といった有様や、大手企業による隠蔽工作等。大きな事件に紛れて見失われがちな少年や外国人居住者による犯罪など安住を揺るがす事件が後を絶ちません。
そんな中、多くのNPOが独自の視点と信念を持って活動を起こしています。
私たちの青年会議所活動もその一つではないでしょうか。
かつては戦後の復興を目指した青年が立ち上げ、強い絆の元今日に至っても存在する大きな組織です。地道にできるボランティア活動、または地域に或いは地域の人々にとって、よりよい活動を提案・実行していくことが、全ての起源になっていることと思います。
私たちの限られた年限とは、更なるステップのための最良の研修期間とも読み取れます。
共に語り合い、共に成長していける1年にしたいと思います。
【魅力ある田舎(まち)創造のために】
私たち社団法人秩父青年会議所は、ご承知の通り1市5町3村の広域を活動エリアとしております。この埼玉県の約1/4の面積を占める大変広いエリアで、1市1町2村、1町1村の2箇所の地域で合併が行われる予定です。しかし、社団法人秩父青年会議所は、ちちぶ地域において青年会議所の役割、責任を考えながら行動をしていきます。また、ひきつづき秩父市街地活性化につながる事業を行っていきたいと考えます。
環境が叫ばれて久しい時代にこの自然多い故郷ちちぶから、当たり前にあると思っている山・川・水・空気などについても触れていきたいと考えます。
【会員の拡大と自己研鑽】
全国各地青年会議所でも問題になっているのが、会員数の減少です。青年会議所活動を行っていく以上40歳卒業という限りある時間の中で活動をして行かなくてはなりません。私たち社団法人秩父青年会議所でも例外ではなく会員の拡大は、大変重要なことの一つです。ここ2年で卒業の予定者が、会員の約1/4となっており、なかまを増やしていかなければ、組織として活動をしていく事ができません。今年度もひきつづき、より一層なかまの拡大を行っていきたいと考えております。
また、秩父青年会議所設立趣意書に、
“よりよい社会の実現」を目的として、楽しい家庭を、暖かい社会を、
明るいまちを、美しい都市を、豊かな郷土を、立派な秩父を”
とある様に、秩父青年会議所を設立した先輩方の熱い思いが伺えます。今年度、社団法人秩父青年会議所は、43年目を迎え、われわれメンバーが生きてきた時間よりも長い歴史があります。そんな歴史ある社団法人秩父青年会議所で、全てのことに対して一所懸命活動をしていく事を目指します。
【教育】
新聞テレビ等のメディアで騒がれて久しい青少年の犯罪は残虐性を増し、また低年齢化が進んできております。大人達にしてみても、我が子に対しても無関心、虐待など、時には命さえも奪ってしまう事も有ります。私たち大人も子供たちとともに学び、成長をして行かなければならないと考えます。
【おわりに】
最後になりましたが、会員諸兄姉のご理解ご協力をお願い申し上げ、また、関係団体、会員企業のご発展をお祈りし、本年度社団法人秩父青年会議所理事長方針とさせていただきます。