榛名山のスルス岩

(2006年12月13日)

関越自動車道の渋川・伊香保インターで降りて、伊香保温泉を通過して、榛名湖に行ったり、また更にその向こうへ行くことがある。

そんな時、車中から見える榛名山のとある岩場が気になっていた。

調べると、スルス岩という名前があるらしい。

伊香保温泉に来たついでに、わずかな自由時間があったので、登山の良き友・我が愛犬を連れて連れて行ってみた。

スルス岩

アプローチ

駐車場は付近にあり問題なし
駐車場は、ヤセオネ峠方面から榛名湖に向かう途中、松之沢峠の分岐辺りにある。

広くてトイレもあり、車中泊も可能だろう。

夏期は湿原になるのだろうか?平原に木道があるので道標に導かれるまま辿る。
ゆうすげの道
平原の道が続く

見晴らしが良い道のり

木道は間もなく終わり、笹藪の道になる。

分岐はあったが特に迷うほどのものでもない。

笹藪をかき分けて進む
分岐


道標は不足なくしっかりしている
笹藪の先に、「スルス岩・行人洞へ3分」といった内容の看板がある。

この分岐で、相馬山への道と別れる。

岩に取り付けられた鉄ハシゴを登ればまもなく上にでる。

ちなみに犬連れだったが、犬はハシゴが登れないため抱えて登った。

「磨墨岩」と書くらしい


このハシゴを上ればすぐ岩の上に出る
カラス天狗

岩の上には古い石像があった


岩を穿つ造作など、見事なものだ
スルス岩の上では思わぬ出会いがあった。

特に標識は無いが、明らかにカラス天狗だ。

岩の古びかたや苔の生え方など、歳月を感じる。

幾星霜、この岩を訪れる人々を見続けてきたのだろう。

私は何人目の訪問者となるのだろうか?

・・・そして、犬を連れてここにやってきた者は私以前に誰かいたのだろうか?

磨墨岩の鴉天狗
展望

相馬山方面・・・だと思う

スルス岩の上は、大きく2つに分かれている。

カラス天狗のあるパートは梯子を登ればおのずと来れるのだが、別のパートは段差があって一段高くなっている。

そこは岩のくぼみに指をかけて、腕力でよじ登らなければならない。

高度感のある中で、すこし緊張した。

榛名湖が見える
下山

榛名富士をバックに記念撮影
写真を撮って納得したところで、急いで車に戻る。

人を待たせていたため急ぎの行程だった。

30〜40分くらいで往復したのではないか。

しかし短くも楽しい登山だった。