プロジェクト活動の成果が本になりました

 自然環境部会で誰でも参加できる調査活動として発足した、「秩父地方の老樹・名木プロジェクト」がその結果をまとめました。調査は、95年から3年間かけて行われました。それぞれの木の高さや太さ、枝張りを測定し、樹勢、樹形、葉の大きさなど10項目についてそれぞれ5段階で評価し、その平均値を「活力度」として算出しました。 市内中心にあり子供達がよく遊んでいた今宮神社の「駒つなぎのケヤキ」の活力度はWでやや悪いとなりました。今仙寺のシダレザクラとスギ、近戸の大ツツジ、吉田小学校の大捧・・・なとそこにあることがあたりまえのように見過ごしてきた老樹・各木たちの声が聞こえてくる様です。今後どのように保護していけばよいかという提言と故事来歴も書き加えられています。

プロジェクトの総括チーフである 新井雅夫さんにお聞きしました。 「本にみんな書いてありますから、お話することも・・・」と穏やかな口調で取材に応じて下さいました。 まず、表紙の写真をはじめほとんどの写真をご自分で撮られたそうです。その木らしさが伝わるように工太されています。また、所有者の方に故事来歴を聞かせていただくにもご苦労があったようです。調査チームと行く時以外にも何度も足を運ばれてご自分の足と目で調べあげたそうです。お話の中のどこからも自然を観察していく基本的な態度と自然に対する愛情を感じました。「秩父の環境を考える会」の姿勢そのものなのでしょう。

これらの調査約果が社会的・学問的に意味があることばもちろんのこと、さらに秩父を知りたいと思っている人たちにとってなんとも頼もしいガイドブックができたものだと思いました。この一冊を手にして、また秩父のすばらしさを実感しに出かけましょう。

 

新聞でもとりあげられました

名木の「活力」大丈夫?

民間グループが実体調査

(誌売新聞8月6日)

(産経新聞8月6日)

(東京新聞8月6日)

 

便利なガイドブックというだけにとどまらず、自治体の自然環境保護の姿勢を問う内容となっている。(毎日新聞 8月3日)

秩父の古木・名水、実体を本に

(埼玉新聞 7月30日)