サンショウウオの里    

サンショウウオとは?

 

サンショウウオは両生類の仲間であり、発生は3億5千万年くらい前の古生代中期に淡水魚から進化したもので、水中生活から陸上生活へと変化していく段階にとどまっているため、からだを4本のあしでささえて移動し、肺呼吸をするなど、魚類とは大きな違いがある。幼時にえら呼吸をし、卵は必ず水中にうむなど魚類に似た点を残している。一生尾をもつイモリの類(有尾類)よりも、尾を失うカエルの類(無尾類)のほうが進化した類である。
 
  サンショウウオの分類は、
両生網(AMPHIBIA)
サンショウウオ目(URODELA)
サンショウウオ科(Hynobiidae) に分類され,
日本に生息している小型サンショウウオの種類は19種が確認されている。

  サンショウウオ科の種類は、
「カスミサンショウウオ、トウキョウサンショウウオ、オワリサンショウウオ、ツシマサンショウウオ、オオイタサンショウウオ、ホクリクサンショウウオ、ヤマサンショウウオ、ツクバサンサンショウウオ、アベサンショウウオ、トウホクサンショウウオ、クロサンショオウウオ、エゾサンショウウオ、ブチサンショウウ オ、ヒダサンショウウオ、オキサンショウウオ、ベッコウサンショウウオ、キタサンショウウオ、ハコネサンショウウオ」

オオサンショウウオ科(Cryptobrahchidae)
オオサンショウウオ

ヒダサンショウウオの幼生

 

サンショウウオ観察1

 

卵嚢から孵化したヒダサンショウウオの幼生(約3週間経過)。
3
本のバランサー(エラが両脇に付いている)状況。

サンショウウオ観察2

 

ヒダサンショウウオの孵化から4週間経過、流水性に対応したバランサー

(エラ)と黒い目、心臓が赤くはっきり見える。

サンショウウオ観察3

 

ヒダサンショウウオの幼生でこのころは、捕食以外には石の隙間にもぐり

身を隠す習性が見える。

ヒダサンショウウオの幼生孵化から約6〜7週間。

水中で川虫等を捕食するのに都合が良く、魚と同様に背ヒレ胸ヒレがある。

サンショウウオ観察4

 

ヒタサンショウウオの幼生、孵化から約6ー7週間、この頃になると前足後

足が発生し虫に食いつき食欲旺盛で背ヒレ胸ヒレが消滅し活発となり、水

中で主に生活する。

サンショウウオ観察5

 

ヒダサンショウウオの成体背部に黄褐色の斑点があるのが特徴である。
※ 産卵は4月から5月で高山(10002000メートル級)の清水の湧き出てい

る穴の中に産卵する。
ヒダサンショウウオの成体、頭胴長 約12〜3センチ。

※ 春の雪解けと同時に産卵場所で冬眠から覚め、産卵の準備に入る。

サンショウウオの卵

 

ヒタサンショウウオの卵嚢(受精したもの)。産卵期は4月ー5月頃
卵嚢は2房で一対、卵は人房10−20個が通常である。

紫外線をカットするため透明なそら色をしている。

約3週間経過

 

4週間経過

 

ヒタサンショウウオの卵、産卵から4週間経過、円形から細胞分裂により楕

円形に成長している。

1ヶ月

 

ヒタサンショウウオの卵嚢、すでにエラの型が発生している。(拡大写真)

  

ヒタサンショウウオの卵嚢さらにその中に卵核を含むまるい袋があり、その

中で臓器がつくられている。

7週間

 

ヒタサンショウウオの卵嚢、産卵から約7週間。

幼生として目、口、エラ、背ヒレ、胸ヒレが形成されている。

サンショウウオの里は何処にあるの?

 

秩父山中の自然に囲まれ、もっとも原生林の姿を残し自然の宝庫と言われ

ているところです。秩父鉄道の武州中川と武州日野の中間点。国道140号線からわずか5分のところにある。
埼玉県秩父市荒川字上田野2166番地   TEL 0494−54−2019

 

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