第6回定期総会あいさつ       1999年 7月号から

                                会長 石川友一

 当会も今回で6年目の総会を迎えることが出来ました。これもひとえに陰に陽にご協力ご尽力頂きました埼玉県や地域自治体、そして各種財団の支援活動のおかげと衷心から感謝を申し上げる次第です。

本会も、いま大きな転換期を迎えようとしています。啓発活動を軸に続けてきた活動を、提案型の活動に転換していく必要に迫られています。国道140号バイパスの工事、秩父中央林道建設、そして滝沢ダムの本格工事と秩父が変貌する大規模工事が次々に実施されようとしています。これらの事柄について私たちは無関心ではいられません。NGOとして、自然保護団体として発言を求められています。

 昨年度は、秩父市議会に2つの請願も行いました。1つは秩父市環境保全条例の制定、もう1つは荒川河川敷に子供達が安心して水辺の自然を体験できるモデル地区の制定です。いずれも幾多の議員のバックアップで可決されました。

  いま求められる事は、環境問題を科学的なデータをもとに提言していくことです。事実に基づく提言には多くの賛同を得られ、大きな力となって環境保護の活動につながっていくのです。そしてその活動を支えるための会の組織拡大が求められています6年目の出発にあたり、皆様の力強い支援を心よりお願いいたします。