新春挨拶

  今年は地球温暖化対策国際京都会議が開かれる年です。

        秩父の環境を考える会会長 石川友一

 

 会員の皆さま明けましておめでとうございます。 皆さまには、 つつがなく平成9年の新春をお迎えのことと、 心からお慶び申し上げます。

 昨年は、 私達 「秩父の環境を考える会」 の総べての事業が順調に進められました。 特に新しくスタートした歴史環境部会の (宮沢賢治が旅した秩父を訪ねる) (旧秩父巡礼道を行く) (秩父の火薬の歴史) の例会を立て続けに実施し、 多くの方から高評価を戴き誠に嬉しい限りです。 先人達が残した歴史環境は自然環境と共に私達が保護していかなければならないと、 意を強くしました。

 また、 県内環境保護団体の一員として環境問題ネットワークの仕事が一段と増してきました。 「荒川流域ネットワーク」 において熊崎博夫さんが、 「さいたま環境フォーラム」 では坂本文雄さんが、 それぞれ秩父を代表して提案を行い自然環境を守る大切さを訴えました。 私は、 県の 「ローカルアジェンダー21策定委員」 としてその策定に尽力した年でした。 これらは環境保護団体として多方面から期待されるところ迄成長してきている事の証ではないかと思います。

 さて、 本年は 「秩父の環境を考える会」 も4年目を迎えるわけです。

 環境問題における最大の課題は、 1992年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた 「環境と開発に関する国連会議」 (地球サミット) が今年12月に京都で開催される事です。 21世紀の地球温暖化対策として、 CO2の排出量などを決める国際会議で、 160カ国5,000人が参加するもので、 我が国で開かれる国連関係会議としては最大規模のものと予想されます。

 政府間協議と同時に、 外国の環境保護団体の関係者が多数訪れ各種集会がもたれます。 私達の会も何らかの形で参加し協力して行くことになると思います。

 また事業内容として、 本年は地球温暖化関連では 「酸性雨問題」 に取組みます。 昨年から準備を進めてきた酸性雨測定器も既に購入され、 予備実験が行われました。 5市町村5定点の広域で測定を行う予定です。

 さらに、 環境問題に関する啓発と各環境保護団体同士の情報交換のために、 インターネットのホームページを開きます。 「ちちぶ環境ネット」 も文字通り世界に向けて秩父からの情報発信基地としての役割を果たそうとするものです。 内藤定芳さんを始めとするパソコン通信グループが、 4月開局に向けその準備に入りました。

 この様に私は、 役員の皆さんと共に積極的に本年度事業を展開して行くべく決意を新たにしたところであります。

 今年一年が 「秩父の環境を考える会」 にとりましても、 会員の皆さんにとりましても素晴らしい年でありますよう、 心からお祈りし年頭のご挨拶とさせて戴きます。

 

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