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【 誰も知らないハクビシン ここだけのとっておきの話し 】

第4話 < なぜ尻尾は長いのか > 2006.11.15

    

 野生動物の図鑑などでは ハクビシンは樹上生活者という説明がある。 私は間違いだと思う。 確かに樹上に餌があるときなどは 木に登る。 しかし 樹上では寝ることはない。 さて 尻尾はなぜ長いのか。 それは 前述したとおり 木の実を餌とする場合が多いことから 木に登る機会もかなり多い。 そこで バランスをとるのに尻尾を使うのである。 猫はバランスのいい動物であるが 尻尾が短いので 綱渡りは普通はしない。 
 写真は 野生のものを捕まえて飼育したときの写真である。 針金を水平に張った上を 尻尾を左右に振りながら行ったり来たりする姿を 日常茶飯事のようにしている。 また 餌が欲しくて 後足と尻尾を枝に巻き付けてぶら下がってしまう芸当もする。 まるで 猿のようだ。