Diary2002.9

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9月30日(月)雨.
もう 9月が終わってしまう。 目一杯 休むことなく 動き続けた。 ちょっと息切れ そろそろ充電のために 温泉に行きたい! 白く濁ったお湯 山々に囲まれた露天風呂 歩くときしむ板張りの廊下 さびれた温泉でいい。 

9月29日()曇り時々晴れ
テレビを見ながらウトウトし始めてしまった。 2日間連ちゃんは疲れた。 夜行性のハクビシンは もっと疲れたに違いない。 いろんな出逢いがあった。 それより 一緒に2日間共にした 高校生は良く動いた。 役割分担は特になかった。 事前の話し合いで 気づいた人がすぐ動くと決めていた。 今どきの高校生は・・・と先入観があったが そんなことはなく 素直ないい生徒だった。 我が母校は まだ 質実剛健だった。

9月28日()雨のち曇り。 <256>
ハクビシンとともに イベントに参加。 テレビでも視聴率を稼ぐという動物は さすがに人を引きつける力が強い。 人だかりの山が去ったと思うと また・・・。 ハクビシンてなんですか。 ハクビシンを目の前にして こんな質問が何回も。 なんて答えたらいいのか・・・。

9月27日(金)曇り.
いくら農作物を作ることを推進しても 全部食害されてしまうのでは 何にもならない。 まず肝心なのが 農作物を作りやすい環境を作ること これが一番先に来るはず。 耕作放棄地が増える原因として 鳥獣害による要因が一番高い。 しかし 現在取り組んでいるハクビシンの被害防止技術を作る この取り組みは 来年から予算が付かないことが決まった。 中山間地域は 粗生産額が少ないことや 力関係で軽視されがち。 実際に被害にあってみないと この痛みはわからない。 どこか 資金援助していただけるところがあれば 被害防止対策が進み 農家の皆さんが安心して 美味しい農作物を作れるのだが・・・。 何のために 誰のために 試験研究組織があるのか。 現場の切実な叫びは どうやったら伝わるのだろうか。 なんだか空しい 情けない。 もっと 上に立つ人は現場を見てほしい。 研究職は ホワイトカラーではない!

9月26日()曇り。
危ないと思う気持ちは 動物は皆同じ。 あえて危険を冒すことは 命取りになる。 檻の中を覗く行動は 幾度となくするが 今一歩がなかなか・・・。 空腹にいつまで耐えられるか きょうで2日間 餌を与えていない。 檻の中には 美味しいバナナがある。 さて 忍耐力勝負。

9月25日(水)晴れ.
山深い渓流沿いの谷間をぬうように 家々が点在している。 その一番奥にある十数個のまとまった集落。 道は細く 行き止まりになっている。 丘のような形をしたところに 山畑と呼ぶにふさわしい畑がまとまっている。 耕作をあきらめた畑が大部分を占めている。 あちこちの畑が掘り起こされたようになっている。 いのししが自慢の鼻を使って 掘り起こしたもの。 今日は その丘全体を守るため 電気柵を設置した。 総延長約900m。 村人およそ10人 役場の職員 農協の職員 業者 総勢15人ほどで 1日がかりで 設置し終わった。 現在 畑をこのように守らなければ 作物は作れない。 山奥ばかりの問題ではなく 人里近くの畑もしかり。 高齢化に追い打ちを掛けるように 獣害は ますますひどくなっていく。

9月24日(火)晴れ.
2つの自治体が ブルーベリーの振興に動き出した。 低労働投資型栽培技術が 大きな影響を与えたようだ。>  撮影9日目。 肝心なハクビシンの捕獲と 食害の様子が撮れていない。 そのため 撮影体勢が縮小され ディレクター1人となってしまった。 何が何でもと ディレクターが連日泊まり込みで 狙いを定めている。 こちらも 関わった以上は 何としても撮ってもらいたい。 協力は惜しまぬ。

9月23日()晴れ。
ほのぼの家族 ん〜 やっぱりいい。 無花果のシロップ漬けなるものを 出されたが 美味くない。 高山野菜のカレーは ぴりっと辛く出 グー。 世間話や 仕事の話で盛り上がり 帰りには 栗とみかんをいただいた。 やっぱり 気持ちいいことは 気持ちいい!

9月22日(日)曇り雨
総勢10人。 高校生5人 先生1人 職員2人 撮影スタッフ2人。 夕方から朝まで ハクビシンの行動を探るテレメトリーの様子が 収録された。 チャリンコ部隊2チームを編成し それぞれに カメラが付き添った。 12時を過ぎる頃には すでに疲れ果て 眠いよ〜 と大合唱。 何とかなだめて 朝まで持ちこたえた。 

9月21日(土)晴れ
忙しい日々。 ちょっとでも暇ができると 体の調子が悪くなる。 日曜病とでもいうのか。 仕事とプライベートの区別がつかなくなっている。 職場が近いせいもある。 性格的なところもある。 このままでは 深みにはまりそうで怖い。> 夕方から 薄曇りになった。  中秋の名月のこの日 薄ぼんやりとしか見えない。 満月の夜は 野生の動物が賑やかに 動き回るだろう。 その陰を消すかのような 薄明かり。 捕まるかもしれない 期待しよう。

9月20日(金)晴れ..
レンズの直径が1mmくらいの 盗撮によく使われるというピンホールカメラ。 ハクビシンがバナナをパクリとくわえる瞬間を撮るために 3つの檻に仕掛けてある。 秋葉原で 売っているらしい。 誰でも手軽に 入手できるとなると どこかに仕掛けたくなる。 

9月19日(木)晴れ.
昨夜は 月が輝き 星が瞬く 澄んだ夜空。 震えるほど寒かった。 残念ながら ハクビシンは捕獲できなかった。 しかし 懐中電灯で周囲を見回したとき 眼が赤く光り 黒っぽい動物を見た。 わずか15分間の放送のために 限りない労力と努力 手間暇掛けて 報いられない時間。 野生動物を扱った番組が多い昨今 制作者は大変なことだろう。 今日もテレビを見ながら 裏側が見えた。

9月18日(水)晴れ.
全部で10個。 ハクビシン捕獲大作戦を展開するため 檻をあちこちに仕掛けた。 打合せ風景から 設置までの模様を すべて撮影されていたことから みんな 何となくぎこちない。 檻の前に その瞬間を撮影するためカメラを設置。 夜中 見回る様子も撮影。 明日の朝まで・・・。

9月17日(火)曇りのち雨.
撮影スタッフに差し入れをしてきた。 昨夜 12時と2時にハクビシンがぶどう園に来たのを確認したと・・・。 しかし 残念なことに カメラには収められなかったという。 今夜も 徹夜の張り込み。 仕事とは言え 大変なこと 励ましと夜食を差し入れた。>  またもや 電話対応に問題が・・・。 スーパーから商品価値が無くなった果物類を ハクビシンの餌としてもらっている。 私が出かけているとき 引き取りに来てくれと電話があった。 担当者がいないから 捨ててくれと うちの職員が言ったという。 スーパーの店長が怒りをあらわにした。 何度も頭を下げ これからもよろしくと 職員の非を詫びてきた。 いい加減にしてもらいたい。 電話対応で幾度となく 迷惑を受けている。

9月16日(月)曇りのち雨.
近所の中学生が 家に訪ねてきた。 総合学習の時間に 地域に棲んでいる野生動物の研究をするそうだ。 色々な話をし 構想を練って また来週と言うことになった。>  テレビ取材1日目 被害を受けている農家へのインタビュー 試験研究の取り組み 加害中のハクビシン撮影開始。 スタッフ2人が 明日の朝まで 車の中に泊まり込みで撮影をしている。 ぶどうへの加害の様子をカメラに収めるまで 撮影を続けるという。 かなり厳しいと思うが ハクビシンも スタッフも生活がかかっていることは同じ。

9月15日()曇り
築地市場前の寿司屋。 1,000円の割引券をもらったので 入ってみた。 市場前なので期待はしたが 意外や意外 ネタは小さく ちょっと残念。 庶民(貧民)はやっぱり 回転寿司が似合う。>  戦争ほど悲惨なものはない・・・ この世のものと思えない惨劇を写真で見た。 繰り返さないこと 人間も学習能力が在るはずだが・・・。

9月14日()曇り
ベイエリアのキャンプ場。 羽田から飛び立つ飛行機 客船や貨物船が行き交う航路。 葛西臨海公園とお台場の観覧車のイルミネーション 釣りをする親子連れ。 ちょっと寒かったのが残念だったが 今までにない雰囲気だった。>  ディレクターと打合せ。 東京の事務所を訪ね 1時間ほど 明後日からの撮影内容について打合せ。 天気が良ければいいが・・・。

9月13日(金)曇り
早朝 寝入ったところに電話。 雨が降りそうだと言うことで 急遽 午後の予定が午前中に。 養護学校の子供たちの 体験学習のお手伝いをした。>  高校の先生から 蜂蜜をもらった。 普段 生徒の面倒を見ているから そのお礼にと・・・。

9月12日(木)晴れ.
いやーまいった。 今夜は ナイトテレメ。 火事だ! 10時ちょっと過ぎに ハクビシンが出没する付近を 車でいつものように探していると モクモクとすごい煙が立ち上り始めた。 サイレンも聞こえず 付近には誰もいない 気づいていないのか。 赤々とした炎が 家屋のガラスを通して見える。 そのうちサイレンが鳴り 消防車が続々と結集。 あたりが騒然としてきて 国道は通行止めになり ハクビシン探しどころではなくなった。 職場まで わずか300mくらいのところ。 野次馬が多くなったので 裏道を通り かなり遠回りをして職場まで帰って 騒ぎが治まるしかない。 なんせ 車が通れないのだから・・・。

9月11日(水)晴れ.
ブルーベリー専業農家と楽しいランチタイム。 視察研修の打合せをしながら 480円の日替わり。 甘えて おごってもらった。>  農薬不正使用の影響を心配して 大きな公園を管理している人が 農薬の相談に来た。 2時間半に及び 今後の対応について協議。 結局 うまい対応策が無く 手間暇かかる人海戦術のテデトールでとなった。>  もう来年度の計画樹立である。 いつの間にか計画樹立日程も知らされないうちに 渦の中に巻き込まれた。 急ぐほどにろくなものはできない。 案の定・・・

9月10日(火)曇り.
背負おうとすればするほど 息苦しくなる。 決して一人でできる仕事ではない。 現実を見ると 孤独。 ここまで来ると 引き返すことができない状況もある。>  プロデューサーと打合せ。 ニュース番組として 問題点の摘出が使命と。>  高校生と楽しいひととき・・・。

9月9日(月)曇り.
きょうも 半日 無駄な時を過ごしてしまった。 誰のために 何のために仕事をしているのかわからない連中のために。 小学生レベルから脱却できず夢のようなことを言っているやつ 頭の中でのみ考えそれが現実であると錯覚しているやつ。 給料をもらって以来 机上の空論で生きてきた結果が 今に引き継がれている。 これが 我が職場の 某国立大出身者の正体。 頭だけでは 生きていけないことが 未だに理解できない この現実。 哀れ・・・。

9月8日()曇り雨。
夏物がかなり安くなっている。 60%引きの値札に迷っていたが 抱え込まれてしまったので テントを買ってしまった。>  やっぱりラーメンは昔ながらの細麺と しょうゆ味。 いつから 日本の味になじんでしまったのだろうか。 カレーもそうだが からだがラーメンを求めてしまう。 今日のラーメン屋さんは二重丸。

9月7日()曇り雨。
疲れ果てると やすらぎの時を想像する。 その想像が現実のものとなったとき 渦巻く風を起こす大火のように こころは喜び 歓喜を繰り返す。 

9月6日(金)雨.
いない どこにもいない 見つからない。 すでに夜間テレメ3回目であるが ほとんど見つかっていない。 ”もんた”と名付けられたハクビシン。 高校生らも疲れ果て 明け方近くは 憔悴しきった。 

9月5日(木)曇り一時雷雨.
頭痛薬を飲んでも 痛みが止まらない。 布団にはいるが寝付けない。>  降って湧いたような話。 一気に核心へ迷い込んでしまったようだ。 出したくても出せなかった来年度課題が 周りから担がれたように 浮上した。 最近人気のブルーベリーだ。 このままでは 来年も楽はできそうにないな。

9月4日(水)晴れ.
番組制作プロデューサーと取材に関する打合せ。 ワイドショーと違って ニュース番組であるため 問題点の指摘だけではなく 解決に向けた取り組みが重要だと。 こちらの意向を十分に汲んでもらえそうだ。>  知らないのは自分だけだった。 仲良しグループだけで打ち合わせして それぞれ課題を提出。 上司を一喝 ただただ 謝るばかり。 盛り立てられない上司は不要。 組織論も語れないような上司は 去れ! 部下を大事にしない上司は 論外。 今回の事件で 求心力は0になった。>  必死にぶどうを守る農家。 まだ ヒヨドリの仕業だと思い ネットだけで守ろうとしていた。 知識がいかに大切か。 情報を持たない人は 遅れる一方。 

9月3日(火)晴れ.
この街の 演劇鑑賞会の事務局を預かっている人と 話をする機会があった。 娯楽の多様化により 会員数が減少し 会の運営を維持していくのがやっとだと言う。 灯を絶やすと 復活の日はないとも。>  取材打合せは 明日か 明後日に延期。>  ズルズル・・・期待を裏切らないから 面白い。 詳しくは ハクビシンの項で・・・。>  守ることのできない情けなさ。 克服できない距離と時間と空間。 ドラえもんのポケットがほしい。

9月2日(月)晴れ.
誰のために 何のために 仕事って在るのだろうか。 お偉いさんに 会ってきたが 対応は様々。 部下を見ない上司もいっぱいいる。 自分の出世だけが 命!っていう上司。 信頼なんていう言葉はない。>  テレビ局から取材の申し込み 明日打合せ。 今度は どんなことになるのだろうか。>  今年の夏の一研究を 実際に試してみる。 ハクビシンに おもちゃを与えた。 さて どんな反応を示すか。

9月1日()晴れ..
高校時代に 入り浸っていた喫茶店「グレー」。 珈琲専門店に行こうと思い歩いていると 新しい喫茶店ができたようなので入ってみることに。 名前が「グレー」。 新築して移転したんだとわかった。 数十年ぶりに逢うママさん。 まだ覚えていてくれた。 ちょっと昔話に花が咲き 現在の仕事の話に。 近年 なじみ感覚の店がなかったので これで 暇つぶし場所ができた。