Diary2000.3

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3月31日(金)晴れ
 一年間ご苦労様でした。 誰も言ってくれないので 自分で慰めている。 虚しい。 愚痴も文句も言うが 人一倍仕事はやっている。
 4月からは もっと仕事量が増えて 眠る時間さえ奪われてしまいそうだ。 管理職と言えば やったこと無いだの忙しいだの。
 仕事の分担を管理職から相談されたが 凝り固まった頭からでてきたのは 前例主義であった。 いっそのこと給料泥棒になってやる。
 永い間ご苦労様でした。 あなたの仕事に対する気持ちは誰よりも理解し 現場と共に歩んだ実績は ”声” として届きました。
 今度は ちょっと高い視点からの方向付けや 裏方の現場を見てください。 目となり耳となり 今後も情報の提供をお願いします。

3月30日(木)晴れ
 チチブベニシダレザクラのピンク色の花びらが 柔らかくなったつぼみから見えるようになった。 昨年より開花するのが早いように感じる。
 あの可憐で 小さく可愛い ”花” が待ち遠しい。 早く 早く 逢いたい。
 仕事に身が入らない。 原因ははっきりしている。 きょうも この想いを封じ込めようと 一人っきりで 人を避けて 肉体をいじめた。

3月29日(水)晴れ 5月ごろの陽気
 白桃のつぼみが今にもひらきそうである。 花のつぼみを見ていると 季節の移り変わりが よくわかる。 もうすぐ別れと出会いの春4月。
 いままでに どのくらい この季節を迎えたことか。 今年ほど 胸に突き刺さり 悔し涙を流したことはない。 そして 不安な気持ち。
 このままでは 5月病が発症するかも知れない。 この不安な気持ちを やわらげる薬があったら まとめて飲んでしまうだろう。
 人間一人では そんなに強くない。 だいじょうぶと自分自身に言い聞かせるが 胸が締め付けられる思いがする。 一人ではないよね。

3月28日(火)晴れ時々曇り
 23:00を過ぎたころ 電話が鳴った。 会津若松に住む友人からだった。 年に数回 会津弁丸出しで電話が来る。
 夜学に行っているころ学生自治会長をやってたやつ。 かーくん(昔の呼称)さー と 必ず切り出してくる。
 半数は決まった仕事 残りはバイト。みんな貧乏勤労学生だった。 4大を落ちると 2部に来ませんかと 案内状が来たらしい。
 21:50に授業が終わる。 明日は土日でもないのに これから横浜まで行くかー とみんなで車に分乗して 山下公園まで行った。
 そのころ経営難の大学側が 突然に廃止をすると・・・。 若かったあのころ。 学長室に学長を缶詰にして いじめた。
 形は変わったが 今も存続している。 
 時代が大きく流れた。 しかし 何もしないで ただ成り行きにまかせる気持ちは まったくない。 きょうも爆発した。

3月27日(月)晴れ
 脳細胞は 「年齢とともに衰える」 ことが定説であったという。 最近の研究では 海馬の神経細胞が 新しく生まれているらしい。
 盲目の人が 意識を集中して 見ることをあきらめず挑戦をつづけた結果 見える盲人となったという。 脳に秘められたパワーは偉大。
 旺盛な好奇心 前向きな姿勢は”ボケ”防止。 給料泥棒こそ 実践してもらいたい。
 ちょっと早いが 課の解散式をやった。 1年前はとても辛く 早く逃げ出したかったが 意志の疎通で人間関係も良好になり 名残惜しい。
 それどころか なくてはならない とても大事な場所になった。 これからも 2人分の熱い熱い熱意と 努力で 時代を切り拓いていきたい。

3月26日()晴れ
 珈琲が一段と美味くなる。 値段や種類ではない。 豊かなこころで 飲むとき 芳香と味わいが深く 麻薬のように脳が酔う。
 いつしかゆっくりと湧いて出る星のように 脳裏に刻まれた夢想が 珈琲の芳香と共に 一日数回酔魔の如く蘇るだろう。

3月25日(土)晴れ
 一日が過ぎた。 まだ あの時聞いた声と会話の内容は忘れない。 生涯忘れられないかも知れない。 その瞬間 電気が走った。
 さらに きょう聞いた声も忘れられないだろう。 底なし沼の暗いそこにあるドロドロとした潮流。 何故に 人生を奪うのか。
 何故に 生け贄 犠牲となるのだろうか。 目標 目的は? 権威の維持? 空路が航路に。 無駄にしない心構えが必要だ。

3月24日()晴れ。
 飼い主に噛まれた犬とはこのことだろう? 呆然とした。 心を落ち着かせるため 畑の中を散歩した。 もう一周した。 さらに・・・。
 歩きながら 悔し涙が止まらなかった。 あれから1年がたち さあ これからカラーを発揮と思っていた矢先。
 環境には負けない! 変えてみせる。 自分を信じ 成果を出してやる! 損な性格 馬鹿な性格だが 目指す未来は定まっている。
 失ったものは大きい。 得ようとしたものは更に大きなものであった。 心の奥底から涙があふれて止まらなかった。
 止めようとするほど 溢れ出る。 この泪の意味は伝わっただろうか。 今以上に・・・誓う。 

3月23日(木)曇り
 今一番信頼できる 良識の人に 愚痴を聞いてもらった。 やや胸のつかえが軽くなったが 心は重いままだ。 明日 軽くなるだろうか。
 先日の火事に対する想いが爆発した。 近所が燃えた。 工場再開は 住民が監察をして その結果 改善が図れていることが
 確認されることを前提とする。 ことが 住民約20人と社長が出席した会議において決定した。 社長が信頼できない 口だけ?
 12年間に4回火事騒ぎを起こしている。 全く反省が生かされていない。 4回の反省点を生かしたか? の問いに 従業員を教育した と
 自らは何もしていないことが露呈した。 消防署に赴いて 予防課長とも話すが やっぱり お役所だった。 誰のための署か。 原点を・・・。

3月22日()晴れ。
 農作物が”猿”に荒らされ 農作物の作付け意欲が落ちているという。 これも 大きな被害になると思う。
 私自身も”猿”に被害をこうむっている。 その猿は 日光猿軍団ほどの知恵はなく 反省すらしない。 何度躾けても同じことを繰り返す。
 ときたま捕まえて 懲らしめてやる。 牙をむくときがあるが きょうは その牙を引っこ抜いてやった。 次回は足腰を立たなくしてやろうか。
 イジメではない。 組織は上下関係から成り立ち 信頼で結ばれている。 上下も信頼もなくなった今では・・・・・

3月21日(火)晴れ
 平成に入って3度目。 隣の工場がまた燃えた。 元年には延焼が心配されたため 荷物を搬出。うちの壁が焦げ バイクが燃えた。
 10年は パンパンはねる音で目が覚め 消防署に通報。 そして きのう 近所の怒りも爆発。
 生活を脅かされるのではと 即刻操業停止を求める。 通算7〜8回目の火災。 反省があれば 再発は防げるはず。 管理能力なし。

3月20日(月)晴れ 風強し
 ハードではない。 ハートだ。 どれほど飾っても 新しくしても 心構えが変化しなければ 何一つ変わることはない。
 決意することは 何より大切であると思う。 のほほ〜んと生きている人は のほほ〜んがわからない。 
 変化を求めているのではない。 目的を持つことだ。 考えること 努力すること。 目的? 努力?  おととい出直しやがれ!

3月19日()雨の予報がはずれほとんど晴れ。
 春間近の山を歩いた。 風 穏やか。 雲 穏やか。 春霞みに 下界はぼんやり見える。 久しぶりの坂道に 息が弾んだ。
 帰り道 日だまりでつりをしている のどかな風景を見る。 たまにはこんな休日もいい。 あくせくした毎日。 こころが気持ちいい。
 桜が待ち遠しい。 春風に舞い踊る花びら。 伊豆高原の あの激しく燃えるような桜並木を歩きたい。 再び 脳裏に焼き付けたい。

3月18日(土)春本番 小春日和
 こころが凍るように澄むときがある。 揺れ動き歯を食いしばり 耐えるときがある。   春だから。

3月17日(金)晴れ一時吹雪
 ブルーベリーを植えてみたいから苗を分けて欲しいとの電話がった。 あんなに手間のかかるものはないと説得してしまった。
 数年後のことを考えると 収穫と販売方法を考慮していない人には安易には薦められない。
 畑が空いているから・・・・なんて言うのは もってのほかだ。 ブルーベリーで何人の人が成功しただろうか。 先人に習え。

「思い出と想い」
 ”桜梅桃李”の季節がやってきた。つぼみがピンク色で咲き始めると花びらが薄ピンク色、満開のころになると淡くなるチチブベニ シダレザクラが出迎えてくれた。花が小さくて細い感じが、まるで乙女が恥じらっているように感じた。平成11年4月に着任して、 ****を案内していただいた時に一番最初に目に止まったのがこの風景だった。それ以来、小さく可憐な花に魅せられるようになった。
 現在まで、毎朝デジタルカメラを持って****の散歩を欠かさずに行っている。今日はどんな花が咲いているのか、見つけるのが毎日 の楽しみである。
 ****課が設置されて、本年で20年目を迎えている。****機関が4月から再編成されるのにともない、課の名称が消えるこ とから、平成11年12月に、20年を記念して現職員と臨時職員のみなさん22人でお祝い会を開催した。
 第1部は、今まで先輩方が取り組まれた血と涙と汗の結晶である400余りの課題を整理した「****課『20年の歩み』」と題 した手作りの冊子を作成し、その業績を報告した。その後、第2部として、ちそジュースで乾杯し、近年恒例の秩父産そばを使った 手打ちそばの会食を行った。
 この20年のお祝いをして感じたことは、多岐に渡る作物のそれぞれの現場の問題点を課題化してあり、秩父地域の農業振興に対す る気持ちの表れであると、歴任された方々の思いを感じた。
 桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李、花は似ているが結実する実は個性豊かで、強い主張がある。現在の****課のメンバーもそれ ぞれ個性を発揮し、一丸となって課題解決に向けた取り組みを行っている。
 ****課の名称は消えるが、今後も引き続き設置当初の目的を忘れることなく、秩父地域の農業をリードしていくため強い主張を していきたい。


3月16日(木)雪
 市内の中学校の卒業式が行われた。 新たな旅立ちの日に 生憎の雪。 寒い体育館で震えながら涙をこらえている姿が目に浮かぶ。
 今にもほころびそうな桃の花も 寒くてすくんだことだろう。
 現在の職場が 4月から新たな組織となり 再出発する。 発足以来22年間に勤務した人全員が”思い出”を800字で書く。
 その原稿を書き始めた。 桜梅桃李と朝の散歩をメインとして構想を練った。 数日後には書き上げるつもりでいる。 ここに掲載する予定。

3月15日(水)晴れ
 花を求める蝶のように 朝 昼に散歩。 最近 いつも一緒のウォークマンが調子悪い。 共に歩んできた共が調子悪いと リズムが狂う。
 思い切って MDにしようか。 苦しい時を 助けてくれた恩は忘れない。 1日20時間聴いていたこともあった。
 今でもほぼ毎日 散歩の時90分はつきあってもらっている。 ライフスタイルになった散歩とWM。 ありがとう。

3月14日(火)晴れ
 最終列車だろうか 帰りに踏み切り待ちをした。 めったに引っかからないので 運がいいのか。
 3両編成の電車は 線路の両脇を照らしながら近づいてきた。 バスみたいに”ワンマン”と書いてあった。 3人の人影しか見えなかった。 
 地方都市の孫受けみたいな街を走るローカル線。 近年の不況や 車の増加で 人も貨物も電車を利用しない。
 赤字で いつ廃線になるかわからない。 無くなってみる寂しさを思うと 愛おしい。 時がもっと たおやかに流れてくれればいいのに。

3月13日(月)晴れ
 共に成長できる人 誇りにできる人 尊敬できる人 目的を持った人 心優しい人と仕事をしたい。 誇妄とならないように。
 ”信頼”を分かち合える人に 長い人生の中で 何人と出逢えるだろうか。 出逢えたならば 一緒に 共に目的に向かって歩みたい。
 目標 目的 どう自分の人生を生きていくか 人生哲学を持っている人は強い。 断然強い。 厳格な言論と華麗な振る舞い ん〜。

3月12日(日)雨のち曇り晴れ
 今年になって 植物が潤うほどの雨が降っていない。 天気予報を見て 期待したがかなわなかった。
 ひと雨あれば つぼみを持った花たちは 争って大きく花を開くだろうに。 畑に蒔いただいこんの種は いつ芽を出すだろうか。
 できることなら 毎日毎日 気持ちを込めて・・・。 許されぬ環境でも大きく育って欲しい。 大きく 優しく 深く そして 強く。
 梅  梅の花いま盛りなり 思ふどち挿頭(かざし)にしてな いま盛りなり  万葉集5巻

3月11日(土)曇り
 あの風になる・・・。 職場の同僚が結婚をした。 籍を入れただけだったので みんなでお祝いをした。
 大きなケーキを用意し共同作業をしてもらった。 新婦の目が潤んでいるが見えた。 新郎にとっては 始めてのケーキカット。
 10年 20年後にも 風が吹いたとき きっと思い出すだろう。 そしたら 新たな気持ちで次の日を迎えてもらいたい

3月10日(金)晴れ
 1週間の疲れが襲ってきた。 精一杯 目一杯働いた。 眠い 眠い とっても眠い。

3月9日(木)晴れ
 甘〜い香りに誘われたい。 桃のかすかに匂うほんのりした香りがいい。 小春日和のように漂いたい。
 桃  春の苑 くれないにほふ桃の花 下照る道に出で立つおとめ  万葉集18巻

3月8日(水)晴れ
 分厚い生け花の本を借りた。 驚くほど斬新なものが多く 現代アートに近い感じがする。 伝統美の域を脱しない 硬いものだと思ってた。
 李  わが園の李(すもも)の花か庭に散る はだれのいまだ残りたるかも  万葉集18巻

3月7日(火)晴れ
 感性ってすごい。 見えないものが見える 感じる。 常人では成し得ないこと。 よく女らしい心遣いって言われるが これも感性だと思う。
 芸術家までとは言わないが 豊かな感性と あふれでるアイデアの泉がほしい。 しかし 天才と馬鹿は紙一重と言われる。
 あぶない人が多いのも事実だと思う。 偏差値は70も80もいらないかわりに 高いアンテナと魚眼レンズ 智慧が欲しい。

3月6日()曇り。
 ”泪壺” を初めて知った。 女たちが戦場に向かう愛する男に 愛の確認と無事を祈って 涙を入れて贈ったものだと言う。
 口紅の半分くらいの大きさだ。 それは ガラスでできているようだ。 日本にも同じように 男を送り出す時の思いを詠んだ歌がある。
 逢はむ日の形見(かたみ)にせよと手弱女(たおやめ)の 思ひ乱れて縫へる衣ぞ<娘子> 形見=身代わり 万葉集15巻
 泪壺も万葉集もかなり古い時代のもの。 では 現在はどうか。 古き良き時代とはよく言うが 昔も今も 形は変われど 想いは同じだろう。

3月5日()曇り。
 顔の皮を剥がされた道化師を見た。 こころの奥底を見る思いがした。 アウトラインは太く大胆に描かれている。
 自分を操り切れない 哀れな道化師。 描いた人も 同じく自分で自分を抹殺した。 主張は強く打ち出し 自分の首を絞めた作者。
 存在感は妙に強い。 灰色のキャンバスにユリの花。 人生の行く果てを筆に託して描いたのだろう。 自分を飾るために。

3月4日(土)曇り時々ぱらぱら
 静かな場所で ”辛島美土里” の歌を聴きながら 誰にも邪魔されることなく 一日を過ごした。
 PC-9821 V200のCD-ROMにCDを入れ 元々ついていた安っぽいスピーカーから 大人が歌う恋愛の歌が流れてくる。
 幸せな気分に浸って入られたのは最初だけで 徐々に追いつめられた。 職場で追い込みの仕事をした。 似ている あの時と同じ・・・。
 カップ焼きそばとカップラーメンを買い込んで 打ち込んだ。 昼と夕方に食べた。 暗くなりかけてきたとき 飽きたので散歩。
 東の山に カラスが帰っていく。 まわりに広がった畑の中の道を歩いていたら いつもと違う感覚。 自分が巨人に感じられる。
 今流行の厚底は履いてない。 なぜだか。 影が映っているのではない。 知らない自分がいる。 心が映し出されているようだ。
 浮き足立っているのだろうか。 そうかも知れない。 なぜ?   ・・・・・・・

3月3日(金)晴れ
 あ〜 終わらない。 締め切りは月曜日の朝までだ。 仕事ができるのは明日だけ。 一日頑張ろう。 しかし 机上の仕事はつまらない。
 昼休みは気晴らしに散歩。 ふと見ると梅の花が咲いていた。 白色の花が多い中 ”養老”はピンク色の花びらだった。
 きょうはコーヒーを5杯。 お茶も5杯飲んだ。 たばこは41本。 灰皿が山のようだ。 今は麦チョコとワイン。

3月2日(木)晴れ
 ・・・のような一日だった。 ところどころに 福寿草が黄色い花を咲かせている。 ホトケノザも細かい紫の花を一面に咲かせている。
 ”冬は必ず春となる” 寒い寒い冬があるからこそ 太陽の光が暖かいと感じる。 春かな。

3月1日()晴れ
 ブルーベリーをつみ取って売ると経費がかかるが その中でも人件費がおおかたを占める。 この経費を考えてみると・・・
 ものは考えようで 細かい果実を自分で取ると非常に手間がかかる。 欲しい人にとってもらうと こんなに楽なものはない。
 サービス業とはいえ つみ取ってくれる人だけに売る 殿様商売でもいいのではないか。 自分で取ることは一切考えない。
 残り9本を掘ってきた。 2本を庭に植えて 近所の人に自由に摘み取ってもらい 地域貢献と消費動向を見よう。