Diary2000.12

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12月31日()曇り。 <114-93>
 20世紀最後の日。 世紀越えを2回できる人は 世の中に何人いるだろうか? その人達より 万感思ゆる 幸せな時を過ごした。
 笑顔で過ごした日々。 苦渋に満ちた日々。 悶々とした日々を繰り返した今世紀。 きっと眩しい日々・・・来る21世紀に期待して・・・。
 惜しむものはない。 時間 体力 少ない頭脳。 ただ無いのは 金と我慢。 これからめぐる日々 我変わらず 有言実行あるのみ。 

12月30日()曇り。
 集中すると あっという間に時間が過ぎていく。 今日のようにまわりを気にすることなく ただただ 寡黙に仕事をしたい。 
 世間は 年末だ!と ただ何となく気ぜわしく 別にすることもなく テレビでも見ているのだろう。 いつもの自分は そうだった。
 今年は そんな思いもなく 連続した休日の中の一日を 有意義に過ごした。 想い描く大きな夢に向かって あしたも やるぞー!

12月29日(金)晴れ
 見よう見まねで はじめての蕎麦を打った。 こね鉢と麺棒はあったが のし板がなかったので こたつの天板を使った。
 なぜ あんなに大きな包丁で切るのか ふつうの包丁で切ってみて解った。 うまく言えないが 安心感で 細い糸を彩なすように・・・。
 満たされる時 何ができるのか。 花のように 星のように光り輝く笑顔を夢見る。 雨後の 七色の虹を映し出す 太陽光になりたい。

12月28日(木)晴れ.
 すぐそこの角を曲がれば 21世紀が見える。 世紀は変わるが 特別なものはなく 今までと変わりない。 ただ 心構えによるなり。
 今日は仕事納め。 始めと終わりが肝心。 最後の一瞬まで 精一杯仕事をした。 きょうのために あしたのために 未来のために・・・。

12月27日()晴れ。
 かの8,000mを超えるチョモランマは あーにやって出来たのかと つくづく思うことがあった。 お互いがぶつかり合い 隆起する。 ん〜。
 生命の神秘的な 秘めたる戦いの場は 今日も元気だった。 いつまでも いつまでも 成長しつづけてほしいと願う。

12月26日(火)晴れ.
 飲み過ぎて 頭が痛い。 酔いが醒めるときは 必ず寒さと頭痛が襲ってくる。 そんな中 やっとの思いで 年賀状を書き上げた。
 2つのバージョンを作り 相手によって出し分ける。 今年は全部で150枚。 あと数枚残っているが 思わぬ人からのためにとっておく。

12月25日(月)晴れ.
 今世紀も 残すところ1週間。 21世紀に 一つだけ自分の好きなものを持っていけるとしたら 迷わず 持っていくものがある。 ある!
 年賀状の原案がやっと出来た。 あとは印刷と宛名書き ちょっとしたあいさつ文。 明日中には仕上げる。 元日には着かないとね。
 告別式に出席した。 形式と時間が重視され こころがどこかに忘れさられた式だった。 プロの司会者が悲しげにゆっくりと原稿を読む。
 会葬者も おつき合いといった感じ。 自分の時は 誰か悲しんでくれるだろうか。 そんな心配より 今を精一杯 悔いのない人生を送ろう。

12月24日()晴れ。
 ”フライ” を初めて食べた。 直径30cmはあったかな。 お好み焼きを高級とすると 庶民版といったところ。
 一度はと思っていたが やっと実現した。 想像していたものと同じで 口に合い とても美味しかった。
 優しくなれる時ってある。 フライ 13days ケーキ ワイン・・・みんな みんな良かった。 とっても・・・。

12月23日(土)晴れ
 今 盛んに宣伝しているディズニー映画「ダイナソー」を見てきた。 物語や恐竜たちの表情 キャラクターが ちょっとアニメっぽかった。
 でも あれだけ緻密に 細部の動きをリアリティ豊かに表現できていることは 相当な労力と時間がかかったに違いない。

12月22日()晴れ.
 暑くて夜中に目が覚めた。 からだ全体にうっすらと汗をかいていた。 最上階の部屋だったので 熱気が上がってくるせいだろうか。
 それとも あまりにもベットが狭かったためか。 そっと起きて コーヒーを飲もうとしたが 朝起きてからにしようと思って お湯を飲んだ。
 かえってのどが渇くのを覚えたが我慢。 その後 互恵的利他行動について考えていたら いつの間にか 眠り 朝になっていた。

12月21日()晴れ。
 昼 : 空が青いと気分が軽くなる。日向で寝ころんで昼寝をしている人もいる。
 夜 : 家路を急いでいるのか忙しそうに歩いている人も、忘年会場にうきうきと向かう人も、みんな年末を楽しんでいるように見える。
 ・・・最近は年々季節感が欠如してきたのか、クリスマスも正月も自分とは違う世界の出来事のように思えてきた。 にゃ。

12月20日(水)曇り.
 「 猪網に猿網重ね 囲みたる我が菜園に大根蒔きぬ 」  10/1付け読売歌壇入選  大滝村 木村良康 作
 何気なく読んでしまうが 山間地域に暮らす農家の人の苦労が にじみ出ている歌である。
 何を蒔いても植えても収穫は皆無。 芽が出れば鹿が 地上に実るものは猿が 地下部にできるものは猪が。
 しかし 長期的な対策が問題。 なぜ 山で生きていた獣類が 畑の農作物を餌とするようになったのか。
 理由を明確にし 抜本的な問題点の解決に取り組まない限り 泣くのは農家だ。 考えるのは誰? 実行は?

12月19日(火)晴れ.
 ブルーベリーの花芽が この寒さの中で動き出している。 ハイブッシュ系の一部の品種だが 来春の花がだめになってしまう。
 なぜだろう。 寒いはずなのに 暖かいのか。 毎日足音を聞かせているので それに応えようと 一生懸命伸びようとしているのか。
 このままだと この寒さで動き出した芽が枯れてしまう。 眠っていてほしい。 十分に休養して 春になったら 元気に目を覚ましてほしい。

12月18日()曇り。
 こころがやすらぐ時がある。 そのやすらぎを求めるため もがき苦しみ 自分を追い込んでいく。 やすらぎがあるから 苦しさがわかる。
 この苦しさは 小心身ものでしか味わえない。 一人で生きている人にしかわからない。 空を見上げる苦しさ。 葉の動きを見つめる辛さ。
 未来を憂うあまり 現実が悲しい。 なんて 普段は考えてないけど でも やっぱりみんなでワイワイと仕事して 飲んで騒いで いいな。

12月17日(日)晴れのち曇り
 みる程は夢もたのまるはかなきはあるをあるとて過ぐるなりけり  is<269>
 見ている夢は夢だと知りつつ 今「ある」ものを「ある」と信じて過ごすのは悲しい こんな風に訳すのだろうか。 わかる気がする。
 夢の「ある」を「ある」と信じようとするのは ごまかしであり 刹那主義的な生き方であるように思えるが 現実からの逃避ではないと思う。
 夢と知りながら こころが揺すぶらされるのは 不安の裏付けとして 自分の生きていく場所を追い求めているのではないか。
 その「ある」が 理想的なものであるならば 自然であると思う。 今を生きている 自分の生き様を語っているようだ。

12月16日(土)晴れ
 障子6枚を張り替えた。 毎年恒例となっているが あーぁと思いながら嫌々やった。 障子をぬらし 紙をはがしてからたわしで洗う。
 洗う手がかじかむが 今日は暖かい日だったのでよかった。 昔のように幅の狭いロール紙を数回貼るのではなく 大きな紙一枚で済む。
 真っ白な障子を入れた部屋は 見違えるほど明るくなり 気持ちいい。 今度時間ができたら 庭木の手入れをしよう。
 何をしていても シャキッとしない。 ただ ただ 虚ろな時間が過ぎていく。 風に吹かれる葉や 雲の動きが気になる。

12月15日(金)晴れ.
 空を見上げると 雲一つなかった。
          あけたてばむなしき空をながむれど それぞとしるき雲だにもなし  is<984>
          おもわんとおもひし人とおもひしに おもひしごともおもゆるかな   is<930>

12月14日(木)晴れ.
 空気が流れている。 大地の上で生きている。 空の下である方向を向いている。 同じ意志の下で・・・。
 同じ夕焼けを 見たかな。 とってもきれいだった。 明日はきっと晴天だ。 きっと きっと ずっと・・・。
 きょうはバナナを置いてきた。 実りの秋には ナラやクヌギの木の上の方に アケビがいっぱい実る。
 枯れ葉が舞う この季節。 山には 餌となるものは少ない。 イチジクに来たのは 4本指だからタヌキ。
 さて バナナには何が来るかな。 お互い姿を見せないが 会話を楽しんでいる。 バナナと足跡だけの ささやかな 交流。

12月13日(水)晴れ.
 理想と現実のギャップが大きすぎて 力が入らなかった。 最近は 理想を追い求める気力と忍耐力が やや希薄になってきたと思う。
 辛い時ほど 楽しいことを求める。 脳とからだが 不確実なものから 現実的かつ創造性豊かに楽しめる 安易な方向に進んでいる。
 個性と適性が発揮できる環境が整うことによって その人の最大の能力が活かされると思うと ちょっと違う気がする。
 むしろ 敵 壁 難易度が高いほど また 見守ってくれる上司や師の懐が深いことが 人材としての価値が発揮できるように思う。
 やさしさに包まれると 優しくなれる。 相手を思うと 相手にも伝わる。 誇りにできる人を 大切に 共に未来に向かって 進みたい。

12月12日()風雪。.
 朝起きると きのうの雪はさらに積もって 吹雪いている。 人通りのない道。
 年間の1/3は雪に閉ざされる山形県。 どんな生活なのか 冬の山形を体験してみたい。
 人影は無く 家々は大きく 山間部に行くと 車輪の跡もまばら。 暖かい部屋の中で・・・。
 ほのぼのした人柄 訛った言葉での団欒の様子が見える。 どこかの家族のようだ。 そんな印象の山形県。
 開業して満1年の山形新幹線。 都会と田舎の時間を同じ土俵に乗せ 日本地図が大きく変形した。
 いもむしみたいなユニークな顔は 米とサクランボと雪国が代名詞の山形県に どんな影響を与えたのだろう。

12月11日()風雪
 新幹線で山形へ。 福島まで東北新幹線と連結して一緒に行って 福島から山形新幹線が切り離される。
 福島駅を通り過ぎたら あの快晴が嘘のように 吹雪となった。 一面が白い世界に。 あまりにも早い雪。
 すでに庭の木には雪囲いがしてあり 柿の木は葉が落ち 寂しそうに実だけがなっている。 干し柿になる?
 YAMADAデンキよりも コジマよりも 安くデジカメを買った。 買った場所は 山形県新庄市 デンコードー。
 東北地方のチェーン店? YAMADAよりやすくなったら買うよ! の一言で ぐーんと安くなった。
 おまけに”おまけ”まで付けてもらった。 いったい仕入れ値いくらなのか?

12月10日()曇り。
 ありがとう。 たった2時間半の短い時間であったが 楽しいひとときを過ごすことができた。 今度は いつかな。
 肝(きも)がいる。 頭にくると言う意味の方言。 あと 男子(おとこし)女子(おんなし)。 今日は なぜか方言が頭に残った。

12月9日(土)晴れ.
 電気屋さんに行って デジカメとにらめっこ。 のどから手が出るほど欲しい。 いいものは望まないが それでもちょっと高い。
 一方では 耐久消費財は 長持ちするので 安いと思う。 でも それ以外に いくらかけても惜しくないものがあるせいかもしれない。

12月8日()晴れ。
 お風呂の中で 居眠りをしてしまった。 この頃 大きなお風呂にはいると 目をつむって 何とも言えない気持ちの良さを味わう。
 小さな浴槽ではなく 足が伸ばせるくらいのもの。 猫のように伸びをして 息を詰めながら 徐々に吐く。 幸福の時を感じる瞬間。

12月7日()晴れ。
 さすが東大の先生方。 難しい単語&熟語を並び立て 時折英語が混じるため 何を言っているのかわからない。 でも とっても理論的だ。
 気になったのは はたして その理論が現場で通用するのかだ。 すべての施策の裏付けとしてこういった理論を用いてるのは間違いない。
 しかし さすが最高学府の雄。 これからの仕事の糧になったことは間違いない。 さて この頭脳で 難解な理論をどう現場に活かすか。

12月6日()晴れ.
 駅前には 電飾された大きなツリーがあり クリスマスソングが流れていた。 道行く人は 立ち止まることなく 足早に通り抜けていく。
 風が吹くそんな中 ツリーを眺めている自分は何をしてるんだろうと 思った。 自分に言い聞かせる。 後悔しないための 実践だと。
 葛藤する自分がいる。 寒いからもう帰ろうよ いや 待つんだ。 そうやって戦うことの積み重ねが これからの大きな 糧となっていく。

12月5日(火)晴れ.
 日々酷使しているデジカメが壊れた。 使用期間約20か月間。 どこに行くときも 何をするときも 持ち歩き 時々の風景や事象を撮った。
 日記とともに映像で”今”という瞬間を残している。 明日は 100万画素くらいの安いものでいいから デジカメを買ってこよう。
 言葉では 語り尽くせないものがある。 目を閉じても 思い出せない過去がある。 鮮明な 思い出として 残したいものがある・・・。

12月4日()晴れ。
 見栄っ張りでもない。 計画性がないわけでもない。 何に対しても ただ一点を見つめているだけ。 取り柄と言えば こんなことぐらいだ。

12月3日(日)晴れ
 窓から夜空に上がる 打ち上げ花火が良く見える。 花火が大きく開いて 冬の乾いた空気を伝わって10秒ほどで 窓を揺らす。
 寒さに震え 間近で見ている人の体には 相当響いているに違いない。 いつだったろうか 水のない池の中で 皆んなで見たのは・・・。

12月2日()晴れ。
 両足の筋肉が衰えたせいなのか ひざがガクガクと震えた。 天気がいいので 散歩と思い ちょっと小高い山に行った。
 登り約1時間。 山頂で鍋焼きうどん カップラーメン おしるこの昼食を摂り 下山にかかった。 そしたら・・・。
 これでも 高校時代は 山岳部。 日本の名だたる名山は登った。 ボッカもやった。 からだを鍛え直そう。 でも どうやって?

12月1日(金)曇りのち晴れ.
 昨日で 仕事が一区切り。 来週からの活力と イメージングのアイデアと 野生動物の観察を兼ねて 山歩きをした。
 野生動物のフィールドサインは あちこちにあった。 普段 如何にボケーッとしているかがわかった。 集中して歩くと良く見える。
 獣道 糞 足跡 餌となりそうな木の実 巣穴らしき樹洞・・・。 生きている証を見つけるたび みんな生きているんだ! とうれしくなった。
 出逢ってみたい。 でも 焦らず じっくりとライフワークとして・・・。 まずは 足跡トラップを仕掛けて 足跡の採集をしてみよう。